朝、出勤する時に
混雑したホームから架線の向こう側に目をやると
ふと、ピンクがかった日の光に照らされた
一機の飛行機が目に入って。
その瞬間、
それまでの乗り換え線での殺気張った混雑や
我先にと急ぐ刺々しい空気感は
スッと跡形もなく消えて
ただただその美しさだけが
心にくっきりと
刻まれた。
いつもなら、どこかへ消えてしまうその飛行機が
ずーっと、10分近く電車と並走していて、
視界から消えたかと思ったら
今度は、十数羽の鳥の群れの一羽一羽の
くるくる飛び回る白い羽を、
ピンク色した朝日が
キラッキラッと照らしていて
なんとも言えない心地になりながら
朝焼け残るピンクの空と共に眺めていた。
何を見出したいのか?
どこまでも許されているからこそ
自分が美しいと感じるものに
この心の目を、奪われていたいと思うのだ。
>乗り換え線での殺気張った混雑
>忙しなさに心を失くしたかのような刺々しい朝の喧騒感
これらも同じくらい尊い、この世界で感じられるもの。同じ、今。
自分は、何に目を止めるのか。
自分は、何に心奪われる自分なのか。
何処にいても、何をしていても
気にしていたい方を、すでに今気にかけているのだ。
そんな大切なことも何度でも忘れる。
だから、何度でも思い出す。
だから立ち止まる。
これからも、そうして生きていくのだ♡