最近、たて続けに京都へ


参じている。











以前から感じていたことだけど、


京都の町屋へ一歩


足を踏み入れると、途端に


見事な静寂に包まれる。






京都へ来るたびに


その町屋の澄んだ空気の静寂さに


ぼーっとする心地になりながら、


当て所なく足を進める時間を過ごす。












特にこんな晴れた日は


まるで空がそのまま敷き詰められたような


空気の清浄さだなと思う。






気をつけてみれば


確かに車もトラックもバイクも


走ってはくるのだが


そんなことを気にも留めさせない、


普段なら煩いエンジン音や排気筒の音さえ


静寂を際立たせる余韻に変えてしまう


不思議な静けさなのだ。











私はこの日、


自転車のペダルが車輪の軸をカタカタと鳴らす音や


ランニングウェアの


シャカシャカとした音までをも



静寂のための心地よい効果音に変えてしまう



そんな京都の音をまた知った。







京の、音。


無音の中に在る、音。


また、聴きに行こう。