初めて出会った時
彼女は
裸足で
麻をまとっただけの服
日に焼けた顔
キラキラ光る眼
愛らしい口元
栗色の長い髪をしてました
男の子の手を引いて
小さな女の子を抱いてます
もうひとり
男の子がいて
彼女の服の端っこを
しっかりつかんでる
3人は彼女の宝物
愛おしい 愛おしい
それはそれは
愛おしい
彼女の宝物
彼女にはすべがなく
臭くて 獣のような
あの男の
思うままになってでも
宝物を 守ります
奴隷のように扱われ
傷ついた体はボロ布のようだけど
子どもを見つめる眼差しは
あの日のままの
キラキラ輝く優しい眼
微笑む口元
彼女は亡くなる時も
微笑んでいました
もうひとりの彼女は
いてもたっても居られずに
大好きなお姉ちゃんを訪ねます
久しぶりの再会に
涙を流しながら姉は言いました
「あれほど来てはダメだと言ったのに」
日増しに 激しくなる戦いで
目の前で死んで逝く
子どもたちを
必死で守る姉
彼女はそんな姉を助けにきましたが
姉より先に亡くなります
血だらけの妹を抱きかかえたまま
間も無く姉も亡くなります
最後に彼女が思ったことは
お姉ちゃんに
会えて良かった でした。
2人の女性は
大変な人生ではありましたが
精一杯
真っ直ぐに生きたから
後悔していませんでした。
先日、ヒプノセラピーで見た
私の潜在意識の中に居る
2人の女性です。