こんにちは。野崎弁当です。
今日は1999年にプレイステーション(初代)にて発売されたゲーム『ビブリボン』の思い出話です。
(↑こちらはFPSgamer201さんの動画です)
こちらのゲームは、流れる音楽と共に前方からやってくる障害物を、ボタンを押すことで回避していくというゲームです。
ジャンルとしては「リズムアクションゲーム」。今でいう「音ゲー」に近い存在のゲームですね。
1999年にプレイステーションで発売されたゲームですが、1999年と言えば、『ファイナルファンタジーVIII』『聖剣伝説レジェンドオブマナ』『サイレントヒル』などのソフトが発売された年です。グラフィックに定評のあるゲームも多く発売されていましたね。
そんな中、この『ビブリボン』は、真っ黒な背景と白い線しか登場しません。
この時点でかなり異質なゲームだったと思います。シンプル1500シリーズでもここまでシンプルなグラフィックのゲームは無かったのではないでしょうか。
背景は余分な物が一切省かれた漆黒の闇。黒一色。主人公となるキャラクターや迫ってくる障害物は全て白い線のみで描かれています。
様々なゲームがグラフィックの綺麗さを追い求めていた当時に、これはかなりの挑戦だったのではないでしょうか。
ただ、そのようなゲーム画面なのにもかかわらず、手抜き感やいい加減さは感じられません。むしろ非常にセンスを感じるものであったため、当時プレイしてた僕はその斬新さに驚愕した記憶があります。
とりあえずチュートリアルを遊んでみると、ゲームの進め方がわかります。前述したように「障害物が自分のところに来るタイミングで対応するボタンを押せば良い」ということが解説されます。
ふむふむ、この障害物が来たらこのボタン、この障害物が来たらこのボタンを同時押し……なるほどなるほど。
音声「アトハ カイセツショニ カイテアッタヨ~」
チュートリアル終了
最後丸投げでチュートリアル終わった!!!!
チュートリアルを見て逆に不安を感じることになるとは思いませんでした。
さて、不安を抱えつつ実際にプレイしてみましょうか……ということになるのですが、このゲームの一番の特徴は『オコノミCDでアソブ』というモード。
なんと、ゲーム自体に収録されている曲だけではなく、自分の持っている好きなCDの音楽でリズムゲームを遊べるという超画期的なシステムを搭載していたのです。プレイステーションに好きなCDを読み込ませることで、その曲に合わせて自動でステージが生成されるという、凄まじいシステムのゲームでした。
手持ちのCDを読み込ませるとモンスターが産まれる『モンスターファーム』シリーズも1997年に発売されていましたが、まさかリズムゲームでそのようなシステムのゲームが出てくるとは思ってもいませんでしたね。
他のリズムゲームには収録曲に限りがありますが、この『ビブリボン』に関しては、この世に存在するCDの数だけステージがあるということになりますので、最早ほぼ無限に遊べるといっても過言ではありません。
当時の僕もこの画期的なシステムに興奮し、友達からCDを借りてプレイしまくってました。難易度も入れるCDによって全然違ってくるので、クリアできるCDとできないCDに分けたりなんかして、非常に楽しくプレイしていた記憶があります。
ちなみに、僕の記憶では上々颱風さんの『いつでも誰かが』(平成狸合戦ぽんぽこの曲)が遊びやすい難易度だったと記憶しております。20年前の記憶なので間違っていたらすみません。
さてさて、リズムゲームの可能性を大きく広げてくれた『ビブリボン』ですが、デザイン面でも評価を受け、なんとニューヨーク近代美術館(MoMA)のコレクションに収蔵されているそう。凄いなおい。
また、あらかじめ収録されていてプレイできる6つの楽曲も、全て良曲で超センスのいい楽曲。20年ほど経った今でもふと口ずさんでしまうほど。
そんな様々な面でセンスの塊だった『ビブリボン』。たった2色で創られたセンスの宇宙に、また丸投げされたいものです。