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| 前半、パスを送る永里優季=中国・山東省の山東ポーツセンター(山田喜貴撮影)(写真:産経新聞) |
永里優らしさが詰まっていた。屈強なDFを背後に背負ってもびくともしない。ドイツでプレーすることで作り上げた強靱なフィジカル。「1対1であれば怖くない。あれだけ時間と空間があれば何てことはない」とさらっといってのける。
汚名返上のアシストでもあった。前半9分にはGKと1対1になりながらゴールを割れない。前半26分には無人のゴールにけり込むことすらできなかった。勝てなければ戦犯扱いされかねない苦境を、極限まで高めた集中力でひっくり返した。
なでしこではFWの守備の負担も大きい。ドイツでゴールを量産するストライカーも例外ではなく、「自分の仕事はゴールを奪うことなのに、守備で体力を使ってしまう。チームの役割を果たしつつ、自分の特長を出したいのですが…」と思い悩む毎日だ。
アシストでは物足りないのだろう。試合後も会心の笑みとはいかず、浮かんだのは苦笑い。「あれが私らしいというのであればそうなんでしょう」と胸中は複雑だが、ロンドン五輪への道を切り開く値千金のプレーだったのは確かだ。(奥山次郎)
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