この度の能登半島地震に対し、
心よりお見舞い申し上げます。
1月1日午後4時10分ごろ、
石川県の能登地方を震源とする
大きな地震がありました。
被災地域の皆様の安全を祈念いたします。
石川県志賀町では最大震度7を観測し、
石川県、富山県を中心に
家屋の倒壊や道路の寸断、火災の発生など
大きな被害が出ています。
北陸電力の志賀原子力発電所では
変圧器に火災が発生しましたが
消火済みと、明らかにされました。
気象庁は、
北陸、新潟県、山形県、兵庫県北部に
出していた津波警報が2日午前1時15分、
すべて津波注意報に切り替えました。
引き続き、北海道から九州にかけての
日本海側沿岸などでは
津波注意報が出ています。
こちらの速報で
津波の被害に及ばなかったことは
不幸中の幸いと幾分ほっとしました。
それにしても元日の夕刻に
日本中の方々が
心落ち着かない夜を
過ごしたことと思います。
本当に何が起こるかわからない
物騒な年明けとなりました。
それでも１月２日は
初夢の日、新年一般参賀、
それに箱根駅伝（2～3日）ですね。
新年一般参賀に関しては
宮内庁は、
寒さが厳しい中で、
人命救助や消火活動が一刻も早く進むよう
願われる両陛下の思いをふまえて
中止にしたそうですね。
それから
中華民国（台湾）総統・蔡英文氏から
早速にメッセージが届きましたね。
日本の石川県を震源とする強い地震が
発生したことにつき、
心よりお見舞い申し上げます。
現地の皆さまがご無事であること、
そして一日も早く日常生活を
取り戻せるようお祈り申し上げます。
震災発生の一報を受け、
私はただちに外交部に指示を出し、
日本台湾交流協会を通して
震災の詳細を把握するとともに、
必要な協力を提供する用意があることを
日本側に伝えました。
また、台北駐日経済文化代表処に対し、
現地の台湾人の状況を随時把握し、
安全確保に協力するよう指示しました。
とのことです。
わたしはまだ、
台湾に行ったことがないのですが
あなたは行かれましたか？
日本と台湾が深く関わることになったのは
日清戦争がきっかけだったのですね。
この戦争で清国に勝利した日本は、
下関条約の締結により台湾を割譲され、
統治することになりました。
台湾のインフラは日本統治下で整い、
後の発展の礎となりました。
高齢の方々で日本語を話せる方が多いのも
この間、
教育が日本語で行われたからなのですね。
50年も続いた日本統治時代は、
第二次世界大戦での敗戦により終焉。
その後は、1952年
日華平和条約で国交は回復しますが
1972年の日中国交正常化を機に
日台間の外交関係は断交されて
現在に至っています。
けれども民間レベルでは
積極的な交流は継続されて
友好的な関係が築かれています。
また貿易相手としても
互いに欠かせない存在です。
蔡英文氏は第7代中華民国総統ですが、
初代中華民国臨時大総統は孫文でした。
17歳
孫文の肖像画の旧台湾ドル紙幣
蔣介石（中央、左）
晩年（1924年）
孫文は
三民主義
（民族主義・民権主義・民生主義）を唱え
辛亥革命の中心になった人物でした。
この結果
清は滅び、
1912年 中華民国が建国されたのです。
辛亥革命というのは、
1900年の義和団事件後、漢民族の知識層が
武力革命で満州族による清朝を倒す、
それが国家を救済する道と考えを強め、
こうした革命団体が1905年8月
東京で「中国同盟会」を発足させ、
中国各地で軍事行動を試み
1911年10月10日、中国同盟会の影響下
武漢市・武昌の軍隊の一部が蜂起し、
武昌蜂起の兵士たち
これがまたたく間に拡大して、
革命派は南京に臨時政府を樹立しました。
翌年1月1日、
孫文が臨時大総統に選ばれ革命政府が成立
国号を中華民国と定めたのでした。
一方の清朝側は、
引退中の袁世凱（えんせいがい）を起用、
イギリスの調停による和平を画策し
清朝の宣統帝＝
愛新覚羅 溥儀
（あいしんかくらふぎ ）
ラストエンペラー（のち、満洲国皇帝）を
退位させることに成功します。
袁世凱は、孫文に代わり臨時大総統に就任
1911年は旧暦で「辛亥の年」にあたるため
辛亥（しんがい）革命と呼ぶのですね。
溥儀の同母弟の溥傑（ふけつ）は、
日本政府の庇護を受け
この後、学習院高等科に留学しています。
満洲国皇帝（1934年 - 1945年）玉座
そして
祖母が明治天皇の母方従姉妹という
皇室との血縁があり、
侯爵家の長女・嵯峨 浩（ひろ）と婚姻し
日中の架け橋となったのです。
さて先ほどの
孫文（そんぶん 1866~1925）ですが
現在でも中国での評価は極めて高く、
傑出した愛国主義者・民族英雄、
中国民主革命の偉大な先駆者と
称えられています。
日本には14回訪れ、
通算10年近く滞在しました。
相当駆け足の話しで
中途半端になった感があります。
理解に困難きたしたらごめんなさい。
それでも
こうした時代を経て
現在につながっているのですね。
今日はわずかながらもそうした歴史へ
リンクし、
お話をさせていただきました。
最後までお目通し賜り
ありがとうございました。
あなたに
幸せが
たくさん降りそそぎますように
KIMIÉ