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おはようございます
本日もよろしくお願いします
あなたは
夏の盛りに蝉の声を
最初に聞いた日や、
秋が始まる頃に
こおろぎの音を聞く最初の日
なんだか優越的な気持ちがしたりもして
嬉しく感じませんか
松虫やこおろぎ、せみの音には
しみじみと心に響くものがあります。
日本人は
虫の音（声）を聞くことを
好む感性を持ち合わせているようです。
一説では、日本人とポリネシア人だけが
虫の音を、
左脳（言語脳）で
言葉として聴くことができる
という
研究もあるようですが、
古代から
民族を問わず、情緒の深い人たちは
音楽脳の右脳にせよ
言語脳の左脳にせよ
虫の音に感性をふるわすソウルを
培ってきたようです。
なかでも日本人に
虫の音を愛でる傾向が
色こく見受けられる理由は
緑豊かな自然と
地理的に大陸から隔離され
独自の自然観と文化を育んできたからで
暮らしの中に彩りとして
四季の変化を通した愛しみを
定着させてきたのだと
言えるかもしれませんね。
万葉集には
夕月夜 心もしのに 白露の
置くこの庭に こほろぎ鳴くも
月の出ている夕暮れに
心もしんみりするような
白露の降りた庭で、こおろぎが鳴いている
＿＿＿＿＿＿
秋風の 寒く吹くなへ 我が宿の
浅茅が本に こほろぎ鳴くも
寒い秋風が吹く中、
我が家の庭に生えている浅茅の根元で
こおろぎが鳴いているよ
＿＿＿＿＿＿
庭草に 村雨降りて こほろぎの
鳴く声聞けば 秋づきにけり
庭の草に、村雨(むらさめ)が降って、
こおろぎの鳴く声を聞くと、
秋の訪れを感じます
＿＿＿＿＿＿＿
能
松虫
松虫の鳴く淋しい野
いつまでも変わらぬ想いで友を偲ぶ、
晩秋の夜の旧懐の舞い
＿＿＿＿＿＿＿
地歌筝曲
箏・三絃・尺八
虫の武蔵野
宮城道雄作曲
古代からの虫を愛でる風習を背景に、
武蔵野の虫のさまざまな姿を歌い込む
＿＿＿＿＿＿＿
こおろぎの音には、1/fゆらぎが存在し
リラックス効果をもたらすそうですが
ここからは、昨日お話ししてきた
タンザニアのブンジュ村長老の口伝です。
この世界の中で
自然に一番愛されている人たちは
日本人でした。
日本人は自然と向かい合いながら
小さな虫の音にまで耳を傾けた
心に余裕のある人たちでした。
物質的な
豊かさの未来を求めた先にあったのは
自然破壊環境汚染からくる
精神と肉体の乖離でした。
けれど
これからは心の時代を迎えるのだから
血の中に流れている記憶を思い出し
みんなを引っ張っていくことのできるのは
日本人なのです。
１万年前から続いていた縄文人の
争いのない
愛と平和に溢れた時代の
DNAが受け継がれた
唯一無二の存在なのですから。
風にも葉にも雨にも土にも虫にも木にも
当たり前のように挨拶や会話をする
それが
本来の日本人です。
この世が滅亡するときは
日本人が虫の音を聞けなくなったとき
虫の名が心地よく聞こえることが
どれだけ素晴らしいことなのか
忘れないでください。
虫の知らせという日本の言葉
それは
なんとなく不吉な予感がする
というのは、違います。
裸足で大地に立ち、
両手を広げ五感を研ぎ澄ます
そして
自然からのメッセージをキャッチする行為
そのものを
虫の知らせと言うのです。
虫や土や葉に落ちた雨の雫にも
会話をしてください。
地球には
あらゆるところに幸せが満ちています。
＿＿＿＿＿＿＿
いかがでしょうか
救世の術は
虫の音を聞く心の豊かさにあるという
目の覚めるような感覚を思いました。
そして
わたくしごとですが
山上の桃源郷で子育てにいそしんだ昔を
思い出しました。
ようやく山に行くことができるのは４月。
それまでは寒過ぎて、
都会育ちのわたしには無理でした。
囲炉裏
掃除洗濯
そうして遅い春、５月を迎え、
枝垂れ桜の杖突峠
古屋敷前の神社
それから６月になると
山は緑で覆われます。
そして
草の地面に５ミリ程の虫が這い出します。
標高千メートルの澄んだ光のもとで
よく見ると
どの虫も玉虫色に輝いていて
その色の美しさに見惚れるほどでした。
蜂はブンブン言って猛スピードで
うるさく飛び回るので
あっちに行って！と言うと
言葉がわかったみたいに感じたことが
たくさんありました。
それで虫たちにも自然と話しかけて
暮らしていました。
てのひらの蜻蛉
この地は
源平合戦で負けた北条氏の落人が
北原と名を隠して忍び住んだ山でした。
そして今は
なにもない廃村でした。
ところがここには想像が
イマジネーションの宝庫だったのです。
なにもないのにすべてがある
未開のような不便
それが楽しい
命の洗濯の仙人生活を楽しんで
暮らしていました。
東洋は自然と共存共栄できる民族です。
人類はアフリカ出身で
西も東も本当はみんな平等で
ひとつなのだけれど
人類どうし戦いをやめて
補い合える時代を迎えなければと
誰もが思っているのに
それでも
長い苦難の歴史を辿った人たちが
許すことができずに強欲にはしり
本当の幸せを見出せないで苦しんで
地球を我が物にしようとしています。
地球は人類なしに誕生しましたが、
このままでは
人類なしに終焉を迎えてしまいます。
そうなってはならない
命はめんめんと連なっていかなければ
笑顔で未来を迎えるために
変えるものと
変えてはならないものを
見定めなければならない
と思います
あなたはどう思われますか
どうぞ
有意義な週末をお過ごしくださいね
ありがとうございました。
あなたの両手いっぱいに
幸せがふりそそぎますよう
KIMIÉ