夏の終わりのアレンジメント
おはようございます
本日もよろしくお願いします
朝に夕に
新たな季節の到来を感じる今日この頃
あなたは、いかがお過ごしですか
わたしは
楽しい花生けをしました
市場で稲穂を見ました。
あ〜、やはり買えばよかった
床の間に行ければよかったんだわ
アレンジできないなぁと思い、
うしろ髪の引かれる思いで
一旦は手にしたけれど戻したのでした。
夏の終わりには
小ぶりの蘭類、
東南アジアのハイブリット種など
それにグリーンのアンセリウムが
目を引きました。
わたしは
いつになくゆっくりと眺めて回り、
こうした花々を選びました。
花材
手前から
ミスカンサス グリーン(葉物)
左
デンファレ(ラン類)ビッグホワイト
右
シンビジウム セルビア
そして白い薔薇
ノバビータ
ブルゴーニュ
何もしてないこの状態が一番ステキかも
このままの形状を生かすとしたら、
横たわった形の花器があれば
実現できますね。
そういえばバカラにありましたね。
ディーバ 50cm 約¥600,000
いや〜ん、
すごいお値段ビックリしました
いざ、めげずに生けましょう
銀器のこれ、スープチューリンですが
花器に見立てます。
給水フォームのオアシスをカットして
セットしたら、水を注ぎ
さあ、お花を挿し込んでいきましょう
最初に中央に2本のシンビジウムを挿し
その周りに白薔薇のブルゴーニュを
同じ丈に切り揃えて挿し込みます。
最後にミスカンサスを
いかがでしょうか
白薔薇のブルゴーニュ
清涼感のある香りがほのかにします
花は視覚で愛で、
香りでリラクゼーションしますね。
薔薇は
西洋のものと思われがちですが、
日本では万葉集に詠れるほど
古くから知られ、
地球規模では5千万年以上も前から
北半球の各所で野生種が存在していたと
考えられています。
万葉集には二首がありますが
そのひとつを味わってみましょう
道の辺の 茨(うまら)の末に 延ほ豆の
からまる君を 別れか行かむ
丈部 鳥(はせつかべの とり)
奈良時代の防人(さきもり)で、
上総国(千葉)から筑紫(九州)に
派遣された際に詠んだ歌です。
「君」というのは、万葉集では
男性を指すことが多いので、
主君の若君とする説と、
妻の二つが考えられています。
派遣は節分の2月だったので、
豆を詠み込んでいるのですね。
薔薇の先に絡まりつく豆の蔓のように
離れまいとすあなたと別れ
遠地へ赴く辛さが表されています。
日本では「薔薇」の字に
棘 茨 荊を当てました。
初出で薔薇は、うまらとしています。
その後、そうびと呼びました。
当時の薔薇は、野薔薇(のいばら)です。
ノバビータ
ハイブリッドのモダンローズ
それではノバビータとデンファレで
もひとつ生けましょう
ということで、
奥に生けて飾りましたが
いつも通りで、どうも気に入りません。
それで夜中に生け直しました。
ミスカンサスの代わりに
ヤブランなら
庭にいっぱい自生していることに気づき
真の中の雨の庭で、切って
生け込みました。
名前にランとつきますが
ラン科の植物ではありません。
ヤブランはこれからの時期、
紫の花を穂状に咲かせ、
花茎が伸びるので花が目立ちます。
ミスカンサスの花は白で、
株の低い位置で咲くので目立ちません。
リリオペの別名をもつヤブランは
耐寒性が強いので冬も葉があります。
耐寒性や耐暑性が強く、
日陰でも丈夫に育つことから
花言葉は「隠された心」「忍耐」
花器に直接、アレンジするのと
給水フォームに挿すのでは
違いますね。
表現したいラインが敵いました。
本日もお付き合いを賜りまして
ありがとうございました。
クーラー下での体調、気をつけてね
季節の移ろいを愛でつつ
健やかな日々をお過ごしください。
KIMIÉ
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KIMIÉ