江戸の歌舞伎
おはようございます
本日もよろしくお願いします
休日、楽しんでいらっしゃいますか
わたしは家で歌舞伎を観てます
これまで、正直に申しますと
ほとんど関心が湧きませんでした
それがこの二日ばかりで、
一変に変わってしまったようです
おかしなものですね
ある日突然、
目覚めるってことあるのですね
突如、歌舞伎の面白み・醍醐味の
琴線に触れることができたようです
昨日観たのは
いずれも市川猿之助(現:猿翁)主演
近松門左衛門原作
『菅原伝授手習鑑』「寺子屋」
『菅原伝授手習鑑』「寺子屋」
松王丸を演じる二代目中村仲蔵
千代を演じる二代目中村乃潮
役者の名前も判ってしまう
歌舞伎の記録でもある浮世絵
当時のブロマイド
二代目竹田出雲・三好松洛・並木千柳
共作
浄瑠璃に始まり、翌年、歌舞伎に翻案
『義経千本桜』
四段目の切「河連法眼館」の場
三代目嵐三五郎の忠信(源九郎狐)
三代目市川團之助のしづか
文化12年(1815)3月、江戸市村座
弘化4年(1847)秋 河原崎座で上演
佐藤忠信に変装した狐源九郎役の
四代目中村歌右衛門
護身の刀を構える義経の愛妾 静御前
四代目尾上菊五郎
そして
寛政年間(18世紀)の木挽町森田座
『江戸名所圖會』卷一より
「木挽町芝居」
天保5年頃の木挽町森田座
8年には河原崎座の興行となりました
渓斎英泉画『猿若町芝居之略圖』 天保13年
中央左に中村座、その右に市村座
その右の雲で被われているところは
遅れて移転することになっていた
河原崎座予定地
ロンドンでもパリでも岸辺に
盛んになってたくさん劇場が建った時代
手前から奥へ森田座、市村座、中村座
日没とともに上演は終了
芝居小屋は静まり返り、
櫓(やぐら)から定紋(家紋)を染め抜いた
幕も外されたますが、
それでも芝居町は芝居見物後の客に
酒や食事を出す芝居茶屋は夜更けまで
人の気配が絶えませんでした。
わたし日本人でありながら日本のこと
ほとんど知らないのですね。
もちろん、少しも
自慢になることではありませんが、
世界のこともほぼ知らないです。
知らないで死んでいくのは残念ですし、
せっかくこの世に生まれたからには
一度の人生、
少しは道理なんかも知っておきたい
です
それはそうとして
3つのお芝居を観て共通するのは
その一つに忠義がありますね。
忠誠心とか従順、
ナショナリズムともいえますね。
それは
自我を超えた大義名分で、
君臣・父子の別をわきまえ、
上下の秩序や礼節を重んじる思想です。
大義名分の「名分」は
身分に応じ守るべき本分を意味します。
12世紀の中国の
朱熹(しゅき)が大成した朱子学は、
封建社会の江戸時代における
倫理的支柱でした。
それが
幕末には、
天皇への忠誠を求める尊王論へと
すり替えられたのでした。
そういう流れだったのですね
なるほどねぇですね
歌舞伎は江戸時代に大成しましたが、
当時の幕府が奨励したのは
儒教の中でも特に
「身分の上下、主従関係、礼節」を
重んじる朱子学だったので
大衆演劇だった歌舞伎にあっても
この思想が物語に色濃いのですね。
それにしても
自分の子を殺しても忠義を守る
そこに観衆は涙を流し
カタルシスにいたるのですが・・・
忠誠は
英語でいうとロイヤルティーですが
旧聖書の中で
これはなんなのだ、 と
わたしが一番 クエッションなのは、
イスラエルの始祖アブラハムが
一人息子のイサクを生贄として捧げる
場面です。
これは神が
神への忠誠心を試すため命じたのですが
刃物を振り上げた瞬間
天から神の御使いが現れて止めました。
まこと絶対者の要求は凄まじい
自分にとって生きがいとなる
最も大事な存在を
忠誠心のために捧げるという
近松とか、歌舞伎のいくつもの物語に
みられるこの事象、
日本人なので違和感なく読んだり、
芝居を観たりしていますが
改めて鑑みると
実に驚愕の行いですね。
そうした事実が
実際にもあったでしょうね。
犠牲、供犠、サクリファイスですよね
わたしはこの事象、
とても考えてしまいます。
きっと、あなたもですよね。
さて、
時代と文化が創り出すさまざまな現象
の中にわたしたちの日常は
繰り広げられてますが、
近松は芸術論
虚実皮膜(きょじつひまく)を
唱えました。
芸術は
実(まこと)と虚(うそ)の境の
微妙なところに本意があると、
事実と虚構との微妙な境界に
芸術の真実があるといいました。
皮と肉の境目のような微妙なところ
わかったようで、
深掘りし出すとわからないけれど
取り止めなきところで
本日は、朝が来たので
終わらせていただきます
ステキな休日、日曜をお過ごしください
ありがとうございました
KIMIÉ
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