美味しいひな祭り
昨日は
ひな祭りの由来を話させて頂きました。
春の寿ぎ
禊祓(みそぎはらえ)の流し雛
中国の上巳の節句
曲水の宴
平安時代の ひいなあそび
など綴らせていただいたのですが、
今日は
美味しいひな祭り
ちらし寿司を作りました。
なぜ
ひな祭りには
ちらし寿司なのかというと
備前岡山藩主・池田光政公が贅沢を禁じ
「食膳は一汁一菜」という倹約令を出し
贅沢ができなくなった庶民が
それに反発するように
さまざまな魚や野菜を隠し混ぜたのが
ちらし寿司の始まりとされていて、
それを
ひな祭りに食べるようになったのは
見た目がとても華やかで、
縁起のいい山海の幸を
たくさん使っていることから、
といわれています。
海老は
「腰が曲がるまで丈夫」にと言う意味で
長寿
豆は
健康にマメに働く
蓮は
穴から先を見通し目先が利く
縁起の良い食材として用いられ
蛤は
別の蛤の貝と2枚あわせにしても、
すき間ができてしまいます。
一人の伴侶と末永く暮らす、
仲の良い夫婦の象徴とされました。
椀に盛りつけるときには、
開いた貝殻の両方に身をのせます。
一つの貝に二つ分の身がのることで、
将来の幸せを願い
仲の良い夫婦を表します
蛤がひな祭りの行事食となったのは、
平安時代に貴族の間で始まった
「貝合わせ」の遊戯が由来。
裏返して並べ、
同じ絵柄 同士を合わせて遊び
『源氏物語』にも出てきます。
源氏物語絵巻 12世紀 徳川美術館
竹河二 春三月 玉鬘邸
玉鬘の娘 大君と中の君の姉妹を
垣間見る蔵人少将(右端)
姉妹(左手)は中庭の桜を賭け物に
碁を打っています。
すのこに座すのは女房(女官)たち。
まあ、優美だこと
と いうようなわけで
それでは
RECIPE
ひな祭りの献立
ちらし寿司
蛤のお吸い物
材料
マグロ サーモン イカ タマゴ
ハマグリ ホタテ イクラ エビ
ハマグリは 塩水で泥を吐かせます
セリ スナップエンドウ レンコン
ゆず 菜の花
作り方
魚介類は
四角に切ります
エビは
ワタを取って、サッと茹でます
レンコンは
塩、砂糖、酢を混ぜてサッと茹でます
セリ スナップエンドウ 菜の花は
塩湯でサッと茹で、
青々と鮮やかに仕上げたいので
すぐに水で冷まし、
適当に切ります
米と餅米と半々で炊いてみました
炊き上がったら
酢と砂糖と塩を入れて
さっくり切るように混ぜ合わせます
うちわで あおがないで 全然大丈夫
器や箱に広げて盛れば
適度に すぐ冷め、粘り気でません
錦糸卵
白身と黄身を分け
白身は本当に少々で ほとんど使いません
白身はメレンゲにでも使おっと
たまご3個に 塩少々と砂糖はたっぷりめ
それにお出し大さじ1くらい
よく混ぜ合わせ、
油を塗ったフライパンに
玉子汁を少し入れ、
プライパン全体に行き渡るように
プライパンをくるーっと回して
うすーくのばして焼き
縁が焼けて乾いたら いったん火を止め
裏返し、
火を戻して、
ものの10〜20秒くらい焼きます
3枚くらい作れますが
それらを重ねて細く切ります
それでは
器に盛った酢飯の上に
錦糸卵を
そして
野菜と魚介を散らします
鍋に水、昆布、みりん(少々)、
塩、醤油(気持ち程度)
煮えたら
鰹節を
たっぷりに入れ、
ぐつっとしたら、すぐに火を止め
もう煮立たせません
5分くらい放置します
それから こします
出汁を鍋に注ぎ、
煮たったら
洗ったハマグリを投入
蓋が空いたら、火が通りました
煮すぎると身が固くなるので注意です
お椀に
蛤、お出汁をはり
セリとゆずを添えます
お疲れ様でした
伝統的に受け継がれた祭事、行事、
季節の節目に食される
特別な料理と食材は、
家族の無病息災と
幸せを願う意味が込められています。
こうした行事食は
心の栄養ともなり、嬉しいですね。
楽しく美味しい
上巳の節句をお召し上がりください。
KIMIÉ
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