映画で美を深める
芸術の秋
あなたは
何をしてお過ごしですか?
わたしは
おうちで映画、鑑賞してます。
長いこと映画離れをしてしまってて
ほとんど観てなかったのですが、
映画でリラックス、
気持ちの変化を呼び覚まそう!
と思ったのでした。
1
そのきっかけは
ジョン・ナッシュという
ノーベル経済学賞を受賞(1994年)した
アメリカの数学者が
およそ30年間、
見えないものを見ていた
という話を耳にし
その半生を描いた映画があると
知ったからです。
右:映画ビューティフル・マインド(2001)
ナッシュは
統合失調症だったのですね。
草間彌生さんやゴッホもですね。
わたしは
統合失調症ではないのですが
40年間、
精神だと思っていました。
家族もそう思っていたのです。
自分でもわからない、
感情をコントロールできなくなることが
続いた時期があったのです。
今はすっかり良くなったので、
長かった苦しみが嘘のよう
毎日が明るくハッピーです。
わたしの場合、
どうして治ったかというと、
おかしくなった根本原因に
気づいたからです。
やっぱり何事にも原因があるんですね。
わたしの場合、
どうして
原因に気づけたかというと、
宇宙の成り立ちを
独学したおかげで治りました。
えっ、何それ?
あなたのお声が聞こえたような・・
ちょっとだけ
お話ししちゃってもいいですか?
宇宙はビッグバンで始まった
というのが今のところ定説ですよね。
ビッグバン理論を
信じる人は100年前までは皆無でした。
それは天文学者が、
宇宙は定常的なものと
考えていたからです。
宇宙には始まりがあったなんて
それまで誰も考えなかったのです。
それは、それとして
宇宙の真実を知りたい
宇宙の成り立ちを知りたい
というのは
古代から今日まで
誰もが
真っ先に思う不思議ですよね。
古代ギリシアの哲学は
宇宙や地球、
自然の成り立ちを解き明かすのが
目的で始まったんですよ。
え〜、哲学が〜?
って感じでしょ。そうなんですよ〜。
それより以前は
神話という形で考えました。
神話は
メタファーと言うか、
単なるおとぎ話ではないのですね。
20年前のわたしは
こういったことを
寝る間も惜しんで独学してました。
宇宙が誕生して、
星々が生まれ、
地球が生まれ、
地球が成熟しはじめて
海と陸が生まれ、
最初の生命体が生まれ、
人類が生まれ、
ホモサピエンスまで進化し、
文明が誕生し、
ソクラテスが誕生して
死すまでを
細かに紐解きました。
ようやくここまでを学んで綴り終え、
わたしは、
充足感を得ました。
そうして
次にすることは
意識の起源を知ることだわ
という思いが、
どこからともなく湧きました。
そのとき
ふと
誰にも言えなかった
幼少期のあることが原因で
意識障害を引きずっていたのだと
パズルの一片と一片が
組み合わさるように合致して
はからずも
自己分析ができてしまったのです。
知を愛する
ということには、
ものすごい力が
内包されているのですね。
20年前、
無一文になって
実家に戻ったとき
わたしは
宇宙の成り立ちを
無我夢中で学びはじめました。
それが何にも増して
自分の中での
最優先事項でした。
考えてしたことじゃなく
気がついたら知識欲に駆られて
一心不乱に没頭していたんです。
知らなきゃダメだという、
なぜダメなのか分かりませんが。
自分の失敗は
無知にあったと
気がついたんでしょうね
無意識のうちに
おっと
失礼しました。
凡人の話はこれくらいにします
もう一つの別の世界ってなんだろう
興味津々
に思って観たのですが
それは激しい幻覚と妄想で、
映画が
どこまで事実に忠実かは
分かりませんが、
いい映画でしたので、
まだご覧になってないなら
お勧めします。
だって本物の天才の伝記ですもの。
特殊で計り知れない脳を持った人の
人生ですもの。
2
次に観たのは
ずっと観たかったけど節約してたの
ルイス・ブニュエル監督・脚本
皆殺しの天使(1962)
わたしはブニュエルが大好きで
自由の幻想
と
ブルジョワジーの
密かな愉しみ
は
フェイバリット映画10選に
入っちゃいます。
どちらも脚本は
ジャン=クロード・カリエール
そしてどちらも
奇妙なエピソードが脈絡なく続き、
ブラックでシニカルな笑いの渦中に、
常識や道徳を笑い飛ばす不条理劇です。
自由の幻想は、
懐かしい高田馬場パール座(廃館)で
高校生の頃に観ました。
【映画】ルイス・ブニュエル(Luis Buñuel)「自由の幻想(Le Fantôme de la liberté)」(1974)食事と排泄が逆転しているシーン(編集)@retoro_mode pic.twitter.com/k0FlAB8GLv
— minipops (@minipops5) March 29, 2021
ブルジョワジーの
密かな愉しみ
1973年アカデミー賞外国語映画賞
わたしは2001年、
あこがれの
ジャン=クロード・カリエール脚本
ラ・テラス(パルコ劇場)に
出演したことがありました。
・手塚さとみ・池田成志・
真行寺君枝・西村雅彦
立ち = 近藤芳正・宮本裕子
それはそうと
わたしはどうしたって
シュールレアリズムが好き。
これは先天的な趣味というか
アプリオリな事象といえるのかも
けれど
そんな
わたしではありますが、
もっぱらの関心事は
本当の歴史と政治の裏側で、
これには
真顔にならずにはいられません。
なぜかといえば
それは
シュールの裏側には
リアルが在るからです。
シュールはリアルに反目しながらも
決して一瞬たりとも
リアルから視線を離さず
常に注視しているのです。
そして
そこに
おちょくりに似せたユーモアを
加味させるのです。
芸術家の仕事は
現実を現実のままには描かず
隠喩と暗示の物語に仕立てるのです。
テヘ、なんちゃって
分かったようなこと言ってます
でもそれが
粋ってもんではないでしょうか
粋を
分解すれば
スタイリッシュとシック
それにクールも付随するのです。
俗であって、エレガンス
矛盾の極みなのです。
3
そこで
今度は
見逃してしまってて観たい映画の筆頭
ホドロフスキーの
サイコマジック(2019)を
観ました。
91歳になった
アレハンドロ・ホドロフスキー監督が
これまでの自作を
自ら解明する意欲作です。
ホドロフスキーが編み出す心理療法
“サイコマジック”。
先にご紹介したブニュエルは46歳のとき
スペインからメキシコに帰化しました。
スペイン時代は
ダリとロルカが仲間でした。
チリ出身のホドロフスキーは
ロシア系ユダヤ人で、
デビュー作を
ジャン・コクトーに絶賛され
70年代に発表したエル・トポは、
ジョン・レノンやミック・ジャガー
ウォーホルが賛美しました。
ブニュエルやホドロフスキーのような
独特な感性を持った監督は
本当に稀有な存在です。
こんな人が世に居てくれたことが
嬉しい
と、思わずにはいられません。
その少し前には
イタリアに
フェリーニや
ヴィスコンティがいましたよね。
彼ら監督たちが持つ
自己を変えられてしうまうほどの
魔力を秘めた芸術。
めくるめくインスピレーションの
洪水が、脳裏をかけめぐります。
そんな映画に出会いたい
4
それから
エビット・ピアフ
〜 愛の讃歌 〜
観ました。
第80回アカデミー賞で
主演女優賞マリオン・コティヤール、
メイクアップ賞を
受賞した作品なのですね。
わたしはピアフの生涯について
何も知りませんでした。
唯一知ってたのは
薔薇十字だったことだけ。
(それは映画では描かれませんが)
それにしても本当に波瀾万丈の運命を
背負った歌手だったんですね。
それで
プロフィールをたどってみました。
ロートレック画 サーカス芸人兼歌手
おそらくピアフの母方の祖母
カフェのシンガーだった母は
17歳でピアフを出産したのです。
父親は大道芸人でした。
貧困の中で
母親は育児を放棄したので、
父は
自分の母親の元にピアフを預けました。
そこは売春宿でした。
3歳から7歳にかけて
角膜炎で
目が見えませんでした。
それは
幼さながらに
人生という劇の現実を
見たくなかったのかもしれません。
娼婦たちの祈りで
目が見えるようになると、
サーカスに加わった父に連れ出され、
そして
そこから飛び出し、
血にあらがうことはできませんでした。
母や祖母と同じように
シンガーとなり、
路上で歌い始めました。
そして
16歳のときに女児を出産しますが、
2年後、髄膜炎で亡くします。
不幸続きのピアフに
転機が訪れたのは、20歳のとき。
ナイトクラブのオーナーに見出され、
スターへと駆け上がっていきました。
それでも
ミドル級チャンピオンのボクサーで
最愛の人の飛行機事故死など、
雀のように小さな彼女のからだに
悲劇的な私生活と
名声が
重層していきました。
それは
飲酒とモルヒネから逃れられない
苦難の道のりでもありました。
でも
その生涯の終焉を前に
46歳のとき
20歳年下の元美容師で歌手の
テオ・サラポと結ばれたのです。
マレーネ・デートリヒの介添えで
二人は結婚しました。
デュエットするふたりの
愛おしく交わし合う視線を
ご覧になってください。
翌年、ピアフは多額な借金を残し
肝不全で亡くなりました。
最期を見取り、
ピアフの死後、
一切の返済をした夫サラポは、
ピアフと
2歳で失った彼女の娘と
義父とともにパリの
ペール ラシェーズ墓地に眠っています。
いい映画は心の栄養ですね。
ひいては
美の本質をも垣間見せてくれます。
写実にしても虚実にしても
美の追求には
芸術を愛することが要です。
美は一筋縄では、ほどけません。
美しいだけでも、語れません。
本物の美は
脳の溝のように深いので、
さまざまな角度から
ご一緒に
探求の旅を続けられたらいいですね。
秋の夜もふけて、
上弦のお月様も
とっくに西の空に沈みました。
もう夜明けも近いので、
今夜はここまでで
眠ることにいたしましょう。
どうぞよい夢を。
KIMIÉ拝
本気で美人になることを望むなら
手探りを繰り返すより
その道に精通した人に習うのが
一番の近道です。
健康美でエレガンス
キミエ・メソッド
あなたの美のパートナー
KIMIÉ
あなたはより 洗練される
1段、2段、3段 上級の
美人へ変身
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真行寺君枝
女性の美しさは
その人の魂の真の美しさ
愛情のこもったケア、情熱によって
時とともに増していくもの
ー オードリー・ヘップバーン ー