今回はTVドラマの話です。

Netflix配信の韓国ドラマ
「ナビレラ 
それでも蝶は舞う」

すっごく良いから
ぜひ観てみて!


主人公は、
70歳で一念発起して
バレエを始めたおじいさんと、
彼を教えることになった
人生に迷いを抱える青年ダンサー。
きっかけは、
青年の師匠(元一流ダンサー)が、
悩める青年にモチベーションを
取り戻させるために、
「お前、このおじいさんを教えてみろ」と...。

最初は嫌がっていた青年だが、
おじいさんのひたむきな姿に触れるうち、
バレエへの情熱を取り戻し、
人間的にも成長していく、というお話。

これがね、
ホント、良いんですよ。おねがい

歳をとってバレエを始めるのって
なかなか勇気がいることで、
「いやぁ、ちょっと健康のためにね」
とかなんとか言いわけしたりする人も
結構多いと思う。(男性ならなおさら)

でも、このおじいさんは違うの。

「人生は一度きり。
迷っているヒマはない。
やれる時にやっておきたいんだ」

って言うんだよね。

もちろん、おじいさんだって
引け目を感じないわけじゃない。

「老人のレオタード姿は醜いだろうな。
この格好でよろめくと
どれだけ滑稽だろうか」
と、葛藤もする。

家族も大反対だし。

「この歳でバレエだなんて...。
きれいに歳を重ねようとせず、
なぜみっともないまねを?」
「年寄りらしく、
山登りでもしてればいいじゃないか」
って。

でも、おじいさんは頑張るんだ。

おじいさんは子供の頃に
バレエに憧れたことがあった。
けれど父親に反対され、
その気持ちを封印したまま
家族のために公務員として働いて
生きてきた。
良き夫、良き父親として、誠実に。

だけど人生の残り時間が見えてきた時、
決心するの。

「死ぬ前に、一度は
空高く舞ってみたいんだ」

ってね。

自分に正直に生きようとする
おじいさんの姿を見て、
青年ダンサーの心も開かれていく。
最初は反対していた家族たちにも
変化が生まれていく。 

仕事に挫折したり、
人間関係がうまくいかなかったり、
いろんな躓きを抱えた人々が、
それぞれ前へ進んで行く__。


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韓流ドラマというと、
大仰な設定やオーバーな感情表現という
イメージがあったけど、
(偏見です。すみませんm(_ _)m)

このドラマには、
復讐も苦闘も恋愛シーンもなく、
何気ないリアルな日常会話の中で、
人生の夢や哀しみ、
人への思いやりが描かれていて、
クスッと笑って、ほっこりしみじみ、
そして、胸にささります。

随所に出てくるバレエシーンも、
だからとってもリアルなんです。

主役の青年ダンサーのバレエシーンは
代役が踊ってるけれど、
過剰な演出なしに
純粋にバレエの美しさを見せてくれるし、
他のダンサーたちも素晴らしい。

日本のドラマに描かれるバレエって、
変なのが多いけど、
これはすごくきちんとしてます。ニコニコ

そしてその本物のバレエシーンに
全く違和感のない俳優たち。
青年役のソン・ガンも
教師役の俳優さんたちも、
立ち姿や所作が本物のダンサーみたいで
撮影前に特訓したことが伺えます。



バレエが好きな人にも、
そうでない人にも、
絶対オススメの
ドラマです!