今回は、94歳の義母の話。

昨年、転んで大腿骨頚部骨折し、左脚人工股関節となって以来、車椅子生活です。

骨折以前から右に身体が傾いてて歩行器なしでは歩けなかったんだけど、手術後はまったく歩けなくなって。

リハビリ病院に3カ月入院し、退院後は介護保険で週4日プロのリハビリを受け、週3日は私が運動介助、さらに週2回訪問マッサージも受けてるけど、改善せず。

痛みはないのに、左側に身体を傾けると呼吸困難になってしまうので、どうにもならない。

そこで、思い切ってトレーナーのH先生に診てもらうことにした。

H先生は、以前は普通の整骨院でマッサージとかやってた普通の柔道整復師だったのだけど、今やアスリートのパーソナルトレーナーとして海外遠征にも帯同する大先生。

昔は気軽に診てもらってたけど、今は敷居が高くて。(料金も高くて)

そして物理的にもハードル高し!
ビルの入口には階段が。
車椅子の義母を連れて行くのに四苦八苦。

でも、行って良かった!

セッションの最初の5分で、
「左の横隔膜が動いてないです。ここが動かないとインナーユニットが働かないので、力が入らないんです」と。

仰向けに寝て、骨盤底筋、内転筋、腹筋につながるような体位を取り、深呼吸を繰り返して。

いろんな運動で眠っていた筋肉や神経(?)を起こしていく。

高齢者にも無理のないごく軽い動作なのに、ウソみたいに左側に力が入るようになった。
まだまだ歩けるようにはならないが、何より呼吸ができるようになった!爆笑

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義母の呼吸困難は、普段は片手を上げるだけでハァハァ、ご飯を食べるだけでハァハァ、という具合で、病院で検査してもらったこともある。
その結果は「病的な異常はなし。高齢による機能低下」で、つまりはこのまま呼吸がどんどんできなくなって行って、やがては止まってしまうのか、と思われていた。

それがわずか1時間ほどのセッションで、
見違えるように!

今までの療法士さんたちは筋力を付けることに、私はアライメントを整えることに注目してアプローチしてきた。
でも、それだけではダメで。
H先生のは促通って言うのかな?  
眠っている機能を呼びさますアプローチで。

プロ中のプロの仕事を見せてもらいました。