リウマチ性変形性股関節症両側末期、生物学的製剤歴10年のキミドリです。

映画「アイ,トーニャ」観てきました。
90年代のフィギュアスケートのオリンピック選手で、ライバル襲撃事件で世間を騒がせたトーニャ ハーディングを描いた映画です。

泣けました。

何故って、
世界中の人々から非難され、嫌われても、彼女が自分に正直に行きているから。

自分自身を振り返ると、
全然甘くて!

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股関節が壊れて踊れなくなって、
絶望の中でもがいていた頃、
ある人に「もう一度バレエを踊りたい」と相談したところ、こう言われた。

「あなたは感謝が足りない」って。

薬が進歩した今、リウマチ患者の多くは関節破壊を免れられる。けれど、一部には薬の効かない患者もいて、そういう患者の生活は困難を極める。

そんな中で、日常生活を普通に送れている私は、本当に幸運というしかなくて。

感謝、するべきなんだと思う。

その時私はその人に謝った。
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でも.........、
その時に残ったモヤっとした気持ち、
この映画観て、はっきりわかったんだ。

感謝は他人に言われてする〝べき〟ものじゃないし、心穏やかに過ごすことが幸せとは限らない。

「病気のおかげで本物の幸せに気づきました」というような難病患者にありがちな言葉は、口当たりが良いけれど、私は安易に言いたくない。言ってしまったら、37年間ダンス&バレエで得てきた幸せは〝本物〟ではないことになってしまうから。
 
リウマチにしろ変形性股関節症にしろ、
病気を持っている身で「踊りたい」と望むのを強欲というなら、パラリンピック選手なんか強欲のカタマリってことになるじゃないか。

強欲で結構。
感謝の心のない傲慢な人で結構。
悟りを得られない可哀想な人で結構だ。

苦しみの末に感謝の心境に至った方々のことは、本当に素晴らしいと思う。

でも、私はできないし、
できない自分を恥じたりしない、
って、今はっきり思う。

I make no apology,
This is me!