とうとう来ました、例の暑さでございます。

あれだけ雨が止まないかと願っていたら、もう雨が恋しい、、

それも涼やかな雨が、、で、コンニチハ樹木黄緑です。

 

一日中空を眺めていたような一日。高低差がある雲、色が違う雲、形も様々であり、どうしてもその中に何かを探してしまう癖は、恐らく子供もの頃からか。あれは竜、あれは着物を着た女の人、あれは犬、、とか、一瞬目を離すと形が変化してしまい、もう捉えられなくなる儚さがまた良いのだな。

で、再びタイミングが巡ってきて朝からバスに乗り県外へ。すでに暑い8;30am、猫もいるのでエアコンを付けたまま出かける。来月の電気代はどうなるか?こんな時は除湿か冷房か?何度設定が、、そんなことを迷っている場合ではないのだった、荷物もあるし、余裕を持って家を出なければ。急いで走りたくない走れない。とにかく今日こそは行く、行ける時に行っておかなくちゃと思う気持ちがやや強迫観念的で怖い。

 

バスは満席、夏休みが始まったと聞いていたがまだ子供たちの姿は無し。いつもの場所で降車して、路線バスに乗り換える、その時間まで近くのスーパーにいつも立ち寄ることにしている。何にせ家の近くにスーパーなどないから。山の上だから、、といつものようにお惣菜や寿司を見て、仏前用の花を買いバス停へ戻る。予定時刻を回っても来ないバス。結局20分ほど遅れてきたのだが、屋根付きとはいえ外で待っていたために身体が茹で上がる感じ。夏本番が始まったばかりなのに大丈夫なのか。

山の上の家は下界より少し涼しいはずなのだが、もう既にここも暑い。今年の夏はどうなるのか?2台のクーラー全開の家で、老いた父と介護にあたる妹に再会。いつものように一緒に食事したり、喋ったり、スマホで写真を見せ合いっこしたり。父が以前より弱っている感じがして、そしてこの暑さが始まったので、すぐに横になりたいとの申し出に2人して体を抱える。介護って最強の身体労働かもしれない。相手に合わさなくてはならないし、物を運んだり上げ下げしたりするのと訳が違う。とうとう妹も腰に痛みが、、という話を聞き、もうあまり無理はできないなと思う。

 

その後は家の片付けや掃除をしながら、話をして、いつものお茶の時間にケーキを頂き、父は黙々と食べていたがまたベッドへ戻ると言い、残された私たちは再びマジな話などして、ほとんど笑うことなくバスの時刻を気にしながらお茶の時間は終了。帰る間際になって、なかなか渡せなかった誕生日ギフトなどの交換をして、やっと互いに笑みが戻る。

帰りはまだ暑さの中で、無駄に動きたくなくて乗車の場所を変えてバスに乗る。いちいち予約センターに連絡しなければならない煩わしさは、ネット予約の方が簡単ということを体感させる。でも聞きたいこととかあるから、、で、帰りもほぼ満席。

切れ切れになった雲と刻々とオレンジ色に染まってゆく空を眺めているうちに寝落ち。気づくと灯のついたビル群と暗闇迫る空。いつもの街に戻ってきたという感触。たった数時間前の家族との不思議な時間の感触が少しだけまだ残っているぞ、、とかナントカ思いながら、地下鉄に乗り、駅前のいつものコンビニでおにぎりを買う。