今日も今日とて明るい曇り空広がる。

今週やっと梅雨入り宣言したようだが、1日降ってまた止んだ。

この後はしばらく傘のマークが続いているようで、

やっと、やっとなのか、、という感じでコンニチハ、樹木黄緑です。

 

例の映画を観るために再び映画館へ。この日は午後から雨だったが、街中に住んでいるという利便性を最大限感じる。そんなに遠くない場所に出かけるだけで映画が観れるなんて素敵すぎる(そしてこの夏も何度も足を運びそうな予感。以前から暑い時と寒い時は映画館で映画を観ると勝手に決めている)。

その日は映画を含めて不思議な出来事が連続した日となった。そしてそれがまだ続いているという不思議。数日間涙が止まらず困った。魂揺さぶられてちょっとしたことで涙が浮かぶ。感情のコントロールが効かなくなったか?それでも何事も無かったようにして仕事をして日常生活を送っているだなんて、それはそれでミラクルかも。

 

不思議という響きと奇跡という響きは同一か?そして広げて言えば運命とか?

映画館で座った席がどうも一列間違っていたらしい。映画館で後方列の一番端の席を取り座っていると、本編が始まる直前に入ってきた男女の2人が傍に佇み、何やら話しながらこちらに声をかけてきた。どうやら私が座っていた席が彼らの席だったらしいのだ。失礼しました!と席を移ろうとしたその時、彼らから名前を呼ばれた。

暗闇の中でぼんやり浮かび上がってくる顔に見覚えあり。それは随分と久しぶりに会う知り合いだった。私は慌てて彼らの一列前に座り直したのだった。

その知り合いとは随分と前に公私共に関わった時期があった。何度か仕事でも関わったが、どうも考え方ややり方が見事に違っており、その溝が埋められないまま距離を置いた。その後もいろいろとあって縁を切った。なのでこんな状況で再会して少し居心地悪い感じがしたが、私は隠れたりうつむいたりしない。過去は過去と割り切り切り替えて、気持ちは映画へと入っていく。

 

あるミュージシャンの生き様を人として捉えた、ドキュメンタリーのような映画だった。主演の俳優も素晴らしく、映画(エンタメ)であるのに、その姿が亡き本人と重なった。数々の曲がいちいちいろんな感情を呼び起こし、途中から最後まで涙止まらず。体と心の中を嵐が通っていたみたいだったが、その涙は何の涙だったのか?

(もう少しで終わるあたりで後ろの席に座った知人たちが席を立って出て行った。挨拶無し。映画館だからか?それとも私が泣いていたから??もうどうでもいい事だけど)

 

映画見終えて化粧室へ。感極まった姿で鏡の前に立つと、背後からまた名前を呼ばれる。振り向くと、ほんの数日前に(ここにも書いたとある店で)初めて会った女性だった。え?ここでまた??

驚きを隠せぬままあらためて彼女の名前を聞き、少し話す。いきなりだが映画のことなど。彼女はこの映画のアーティストのことは知らなかったが、この前の店でこの映画の話が出ており、観て見ようと思ったのだと言う。あらまぁ!トイレでは何なのでと階下のカフェでお茶などしながらちょいとお喋りなど。

それにしてもほぼ知らない人とさしで話すのって不思議な感じだ。それにこういう感じはかなり久しぶり。映画を観て泣いた後の私の妙なテンションせいか、降り続く雨のせいか、奇妙な話(魂のこととか幽霊のこととか)ばかりしたのだが、Sさんもちょいと霊感的なものがあるらしく、互いにそういうのワカル、、という感じで話が展開。

 

翌日は余韻を引きずりつつ朝からYouTubeなど観たりして。また涙腺が崩壊したみたいでヤバい状況。どこからこんなにも涙が生産されるのかというくらいに涙が出てくる。午後から仕事というのに。顔を洗って目を冷やしてみたものの、ひどい。職場では上手く眠れなくて調子が悪いと苦笑いしたりして。まあ、音と記憶と感情はつながっているのだから仕方ないか。

それにしても彼の生き様って何だったのだろう?と考えながら、あまりにも早過ぎた死に対してあらためてその意味を問う。受け取ったメッセージをできるだけ直感で、感じ取ったまま心の内に静かに沈めていけたらと願う。とりあえず今日は泣かずに仕事へ行けそうだよボブさん。

 

 

 ☆今日の映画☆

 

「ボブ・マーリー ONE LOVE」2024/  監督;レイナルド・マーカス・グリーン

                  プロデューサー;リタ、ジギー、セデラ・マーリー

                  主演;キングスリー・ベン=アディル