昨日と天気は急変。激しい雨が降り続く。

外の足場に雨が打ちつけられて、金属音の不思議なメロディー、

ああ、これを一日中聴いていたい、、だが今日は、、

でコンニチハ、キキミドえりです。名前なんてもうどうでも良いか。

 

不穏な映画の続きはまだ観ていない。気になっているが帰宅後に時間があってもその気力は残っていない。カタツムリの餌のように大量のレタス!とキャベツを放り込んだサラダボールにタルタルソースをのせ、出来合いのカツレツなどを食べる。また揚げ物か、、まぁいいか、、寝る前に推理小説など読んで寝落ち。黄金週間は始まったばかりだが、世間が休みと言う時に仕事する気力がまるで無くなっってきた。正社員の方々はカレンダー通りにきっちりお休みで、契約社員は便利が良い使い回し的な、、などと朝からちょいと裏返っている。雨のせいかしら、、?

 

そう言えば先日、友人三人で行ったカフェを再び目指し、地下鉄に乗ってちょい旅へ出かけたのだった。降りて駅員さんに道を尋ねると、スマホで検索して丁寧に、本当に丁寧に教えてくれる中年の駅員の髪は見事なシルバーグレイ。染めないであんな感じも良いなぁ、そして憧れのおかっぱ頭。

地上を歩いてまっすぐ行くと道なりにサンドイッチ屋を見つける。この店は遥か昔、学生だった頃に地元の街にあった店だったと判明。たくさんの具が入っていて安くて、種類も豊富。デザート用に?当時としてはフルーツサンドなんて珍しかった。相変わらずのその店で数十年ぶりにサンドイッチを買い、おまけに大量の食パンの切れ端ももらう(食材は余すところなく使うのさ)。

 

そのすぐ先にカフェが見え、手前の広場でマルシェが開かれていた。始まって数時間経過しているせいか、何だか皆さまのんびりな感じ(昼ごはんなど食べながら談笑したり、商品を片付けたり)。

苗や野菜などを並べた店、作家さん達のブースが丸い広場を囲むように数件並んでおり、とりあえず一つ一つを見て回る。そして何だかちょっと恥ずかしそうに佇む若い女性のブース前で足が止まり、少しだけ立ち話スル。

イラストを描いているという彼女、海外に少しいてコロナ禍で日本に帰ってきていろんな事を考えたらしい。大げさにいうと人生が変わったらしい。そんな思いをイラストと言葉で絵本にしたという。

主人公となる女の子と彼女が何だか似ている。描かれた子たちは皆目を伏せているように見え寡黙だが、内側に秘めた思いは何だか熱いものがあると察した。肌の色も髪の毛もそれぞれ違う人々の個性的で豊かな色彩で、イラストも添えられた言葉たちも温かなエネルギーに満ちていた。

同時に不意に頭に浮かんだ1人の女子。今年中学を卒業して高校生になったらしいぞ、あの子はどうしているかな、、と思い出しながら一冊お買い上げ。これをあの子に渡そう。おまけにと付けてくれたステッカーはYUさんそのものだねアリガトウ。

 

朝採りのえんどう豆、甘夏、ココアとベリーのパウンドケーキ、花屋で花柄の洋皿一枚とスプーンとフォークのセットを買い、フォトスタジオから出張してきたという女性と話す。ちょうど家族の集合写真を、、という話が出ていた。自撮りではなく、他人に撮ってもらおうと提案したばかり。そしてその方達、聞くとスタジオが去年移転したばかりで、そこは以前私が住んでいた街、、というかご近所ですぐに場所が分かった。ふふふ不思議、、こんな離れた場所で出会うとは。

 

マルシェもそろそろ、、という時間になり、再度地下鉄の駅を目指そうと道路の向こう側を見ると、この前シャッターが降りていた店が開いていたので、ちょっとだげ覗いてみることに。外観のイメージが閉まっている時とまるで違うというギャップ萌え。入口あたりに行くとちょうど店主と思われる女性が出て来てコンニチハ。佇まいが気になって、、とスマホで写真を撮らせてもらう。中には緑が生い茂り天井にはアンティークのシャンデリア、窓際には小さなミシン。写真はこの店を見つけてやたら気とにしていたKさんに送る。

同世代と思われる店主がセレクトした品々が並び、これまたのほほんと良い感じ。しかし話しているといろんな話が飛び交うことになった。ちなみに仕事は何を、、?とを聞かれ、とある会社の契約社員とだけ答える。一般の仕事をしている人ではない雰囲気で、、と言われる。え?そんな感じなのか?よく分からないけれど。

 

素敵な生地のブラウスと風合いのシャツを見つけてテンションが上がる(この感じ、既存のチェーン店では味わえないものだから)。ちょいと羽織ってみたりしたが、羽織るだけ、、とか言いながら素敵でうっとり(さらに言えばネットで買う感覚とはまるで違う、、)と同時に久しぶりに鏡の前で自分の姿を見て驚いてしまった(うちには鏡が無いのです)。

セレクトSHOPだけに値段もちょいと、、いや、物がイイのはホント良いのでして、、でも衝動買いはしないのと決めておリマして、、とかナントカ独りごちながら、コレは最後の一足でー!という靴を試し履きすると、なんと足が吸い込まれるようにフィットして、心地良し。あらまぁ!シンデレラの靴!という感じ。

 

で、今日はできるだけ散財しないようにと持っていた微々たる現金は、先の買い物でほぼ無くなり、一瞬迷ったが、最近二足の靴(それもネットで買った安物)がダメになり(そこが割れるなんてあり得ない!)、だから靴が要る!と、最近使い慣れてきた電子マネーとやらで購入することに。もう便利すぎるよなぁ、、と苦笑しながらも秒でお買い上げ。

店主に別れを告げ、靴箱と雑貨と食料品を入れた少し重くなったバッグを転がし、地下鉄に再び乗離、知人がいる展示会へ向かうかどうするかを膝と相談。太陽がまだ高くてもう勢いでとゴーサイン。案内状を握りしめ、人波ぬって街中歩く。

 

展示会場に入るや否やMYさんに見つかりハグされる。しばし立ち話の後、チャリティーイベントとしての展示を見て回る。作家さんの話を聞く。気に入った作品を購入することで災害復興の支援の一部となる展示会である。それは分かっていたのにさ、ご利用は計画的にじゃなくて散財してしまって手元にはたった数百円しか残っていなくてポストカードを購入させていただく(というかこの言い回しの持つ妙な違和感を実はずっと抱えている。こういう時の「させて頂く」という表現はなんて言うか、なんか嫌味っぽくてスッキリしない。コレって謙譲語なの?何なの?自分を差し出すようなフリをしてるが「圧」があるというか、、でもみんな普通に使っているから私も使う、、という言い訳)。

そんなこんなで別れ際にMYさんに差し入れのサンドイッチと、思いつきで買ったばかりの甘夏もどうぞ。甘く清々しい柑橘の匂いが鼻腔に残ったまま帰路に着く。はははもう一つ買っておけばよかったか。