暖かい朝。家の中でも上着を脱いだ。

青空ちらほら見えて、今日は晴れの日になるのかも。

コンニチハハハ、奇々黄緑です。

 

連休のありがたさよ、やはりたまには完全なる自己解放を、、と実感した二日間。初日は家を出なかったので、昨日はいつもの水汲みもあり何だかふらふらしたい気持ち。ついでに近くで催されているらしい個展へ出かけることに。

同じ町内なのだがここはまだ未踏の地。小高い丘や、曲がりくねった道や、それに連なる急勾配の坂。電動自転車の有難さよ、この膝と腰では辿り着けなかっただろうに。

地図を見るが、どうも迷宮に迷い込んだような気がして結局は犬の散歩をしていたこの辺りに詳しいと思われる親子に道を尋ねる。お嬢さんスマホを取り出し検索。「地図を見ても分からなくって、、」と言うと微笑んでわかりやすく教えてくれた。

その通りに行ったつもりだったが、また迷う。ガレージに車を止めて出てきたご婦人に尋ねると、車から子供たちが降りてきて「ここ曲がってこう行ったら良いよー」と教えてくれた。その道を行くとまたもや別れ道などがあり、自転車を止めてググっていると、先ほどの犬連れの方が追いついてきて、一緒に行ってみましょうと言ってくださる。世の中にはまだ親切な方がいらっしゃるのだな。お礼を言って一緒に歩き出す。

 

その場所は本当に分かりにくい場所で、二階建ての建物自体が道なりに建っており、遠くから見えなくて、細くなった道もとうとう行き止まりで、、という場所に建っていた。連れてきてくださった方とトイプードルと別れ、入口の戸に手をかける。大きなガラス戸は自動でなく、引くか押すのか?していると中から女性が出てきて案内してくださった。小学生と思しき子供が二人外で遊んでいたので、先ほど道を教えてくれた子たちと知り合いなのかも知れないな、、とか何とか思いながら、剥き出しの灰色の建物に入る。

 

入り口入ってすぐから展示が始まっており、通路の奥の天窓からは柔らかな光が差し込み、人もまだまばらで静かで、いきなりだが集中モード。ボールペンと色鉛筆で描かれたという絵を見る。その緻密な絵を近づいて見て、少し離れてまた眺める。ううぅ

直線を辿り、光が降る端の空間まで来ると今度は右に迂回する直線の展示。さらに曲がり入口へと続く、つまり三角形の線を辿ることになり、何とも不思議な感じに囚われる。受付にいた方にたづねると、ここは元々三角形の土地で、、との事。去年立て替えて一階を展示室に、上を住居にしたのだそうだ。とてもシンプルな作りの建物で、まるで宇宙船?ピラミッド?といった感じ。ここに住んでいるのか。。

 

その途中でアーティストの方から話しかけられて、うっかり感想や質問などしていたら、逆にいろいろと質問され、ざっくり生い立ちまで話すことに。初めて出会った人に、それも展示を見にきただけなのに、、と何だか不思議な感じがしたが、全く嫌な感じではなく、それは私が興味を持って絵を鑑賞していることが恐らく当人に伝わっていて、それに日本語と英語ごちゃ混ぜでうまく言葉にできない不明瞭な感想など述べたので(描かれている勾玉は胎児と同じ形なんですね、、とか、新しい解釈の奥に深い物語が隠れているような気がする、、とか、見た直後の正直な感想など。)彼も反応してしまったのかも知れない。徒然と興味深い会話の後、知り合いらしき方たちが数名来られて彼はそちらの方へ。私はもう一巡しようと歩みを進める。彼の目とイヤリングが同じターコイズブルーでした。 続く