前回の記事でご紹介したファイルをつくるにあたり、必要なものを3つのうち「体脂肪率を測定可能な体重計」を挙げました。本日は、なぜ体脂肪率を測定可能なものを用意すればよいのかを説明します。
トレーニング経過を観察するにあたり、何を目的にするかにより測定・評価するべきパラメーターが
変わってきます。
例えば、女性がダイエット目的でトレーニング経過を観察したいときは、体重は必須の測定項目ですし、
体脂肪率は、女性らしい体型づくり(筋肉がつき過ぎず、かつ細すぎない体型)に役立つと言えます。
一方、男性が筋肉増強目的でトレーニング経過を観察したいときは、体重や体脂肪率を見るのではなく、
筋肉率や筋肉量を見たいところです。
さて、ここからが本題です。これらのパラメーターを知るためには、ある程度の性能をもった体重計が
必要になります。実際、体重・体脂肪率・筋肉率・筋肉量のみならず、体水分率や基礎代謝量などの
様々な結果を教えてくれる体重計がありますが、当然、機能の増加や精度に伴い、値段は上がって
いきます(メーカーにも依存しますが・・・)。
しかし、結論から言うと、トレーニング経過の観察には「体重」と「体脂肪率」を測定できる体重計を用意できれば十分です。なぜなら、筋肉率も筋肉量も「体重」と「体脂肪率」から計算できるからです。
以下に計算方法を紹介します。
(1) 筋肉率の計算方法
筋肉率は、体重や体脂肪率から算出できます。まず、筋肉率は以下の式(Ⅰ)で計算できます。
筋肉率(%) = 筋肉量(kg) ÷ 体重(kg) × 100 ・・・(Ⅰ)
式(Ⅰ)で出てきた筋肉量は、以下の式(Ⅱ)で計算できます。
筋肉量(kg) = 除脂肪量(kg) ÷ 2 ・・・(Ⅱ)
式(Ⅱ)で出てきた除脂肪量は、以下の式(Ⅲ)で計算できます。
除脂肪量(kg) = 体重(kg) - 体脂肪量(kg) ・・・(Ⅲ)
式(Ⅲ)で出てきた体脂肪量は、以下の式(Ⅳ)で計算できます。
体脂肪量(kg)= 体重(kg) × 体脂肪率(%) ÷ 100 ・・・(Ⅳ)
これらをまとめると、筋肉率は、以下の式(Ⅴ)が示すとおり、体重と体脂肪率から求めることができます。
筋肉率(%)=(体重 - 体重 × 体脂肪率 ÷ 100) ÷ 2 ÷ 体重 × 100 ・・・ (Ⅴ)
次に、ここで出てきた数字がどの程度参考になるのかを検証してみます。検証するにあたり使うのは、下記のデータ(私の成長記録)です。
2013/8/24 の測定結果によると、体重は 51.2 kg、体脂肪率は 12.2%です。これを前記式(Ⅴ)に当てはめると以下のような結果を得られます。
(51.2 - 51.2 × 12.2 ÷ 100) ÷ 2 ÷ 51.2 × 100 ≒ 43.9
2014/8/13 の測定結果によると、体重は 53 kg、体脂肪率は 14.1%です。これを前記式(Ⅴ)に当てはめると以下のような結果を得られます。
(53 - 53 × 14.1 ÷ 100) ÷ 2 ÷ 53 × 100 ≒ 43.0
2013/11/14 と 2014/8/13 のそれぞれの筋肉率について、体重計での測定結果が 43.6 と 41.5 ですので、ブレがありますが、値が大きく変わるものでもありませんし、数字の大小関係までもが変わるものでもありませんでした。従って、体重と体脂肪率のみ測定できる体重計を用意できれば、トレーニング経過は十分観察できます。
(2) 筋肉量の計算方法
筋肉量は、下記式(Ⅶ)に示すように前記筋肉率から簡単に求められます。当然、式(Ⅱ)~(Ⅳ)を 用いても計算できます。
筋肉量(kg) = 体重(kg) × 筋肉率(%) ÷ 100 ・・・(Ⅶ)
2013/8/24 の測定結果(体重 51.2 kg、体脂肪率 12.2%)から算出した筋肉率 43.9%を用いると、
51.2 × 43.9 ÷ 100 ≒ 22.48(kg)
2014/8/13 の測定結果(体重 53 kg、体脂肪率 14.1%)から算出した筋肉率 43.0%を用いると、
53.0 × 43.0 ÷ 100 ≒ 22.80(kg)
最後に・・・
上の例で挙げたとおり、2013/11/14 と 2014/8/13 の筋肉率は0.9%増、筋肉量は320 g増となっており、我ながら成長したと自信を持てます。
以上、数字での管理はいかがでしょうか? 皆さんのモチベーション向上に役立てば幸いです。
次回は、Excelファイルの作り方をご紹介いたします。

