研伸館 中村公昭のブログ 「国語を勉強しよう!」 -2ページ目

三四郎98 2節③0

みなさんこんにちは。研伸館の中村です。国公立の前期日程試験もそろそろ終わった頃です。受験生のみなさん、お疲れ様でした!

 

それでは、『三四郎』の続きです。

 

③①-1三四郎は女の落として行った花を拾った。そうしてかいでみた。けれどもべつだんのにおいもなかった。三四郎はこの花を池の中へ投げ込んだ。花は浮いている。

 

団扇の女が落とした花を匂ってみます。彼女が匂っていたので、どんな香りがするのだろうと思ったのか、真似をしてみたのかは分かりません。しかし、女性が気になっていることは確かですね。少し気持ち悪くはありますが(笑)。

 

特に匂いもしない。池に投げ込みます。もちろん花は沈みません。おいおい、ポイ捨てはいけないぞ!汽車では弁当の折りを窓から捨てて、例の女の顔に直撃させていたではないか!(笑)。

 

③①-2すると突然向こうで自分の名を呼んだ者がある。

③②三四郎は花から目を放した。見ると野々宮君が石橋の向こうに長く立っている。

 

三四郎を呼ぶ者が居ます。野々宮くんです。そりゃまあ、東京に来たばかりです。知り合いなんてどこにも居ません。さっき会った野々宮くんくらいしか、三四郎の名前を知る者はいませんよね。

 

 

研伸館 中村公昭