三四郎57 1節⑤⑥ | 研伸館 中村公昭のブログ 「国語を勉強しよう!」

三四郎57 1節⑤⑥

みなさんこんにちは。研伸館の中村です。11日です。アメリカの同時多発テロが2001年です。もう15年も経ったのですね。20世紀は戦争の時代でした。21世紀がテロの時代となることを予言したかのような事件でした。

それでは、『三四郎』の続きです。

④③-3三四郎は生まれてから今日に至るまで西洋人というものを五、六人しか見たことがない。

三四郎は西洋人を5〜6人しか見たことがない。熊本の田舎者だということですね。今はそんなことないと思いますが(笑)。

④③-4そのうちの二人は熊本の高等学校の教師で、その二人のうちの一人は運悪くせむしであった。女では宣教師を一人知っている。ずいぶんとんがった顔で、鱚《きす》または魳《かます》に類していた。

「せむし」は、背骨が後方に湾曲して前かがみになっていること。また、その人。現在は差別語です。絶対に使ってはいけません。

三四郎は熊本の高等学校に通っていました。そこに西洋人の教師が二人居た。一人は「せむし」。上に書きましたが差別語です。もう一人は鱚か魳に似ている。どちらも口先がとんがった魚です。










写真は今年に釣った鱚です。見たことありますよね?天婦羅の定番です。釣りたてはお刺身も抜群です。とっても美味しいですよ。正確には「シロギス」と言います。とてもきれいなお魚で、「海の女王」と呼ばれています。三四郎は知らないでしょうが(笑)。ちなみにこの汚いジジイは僕です(笑)。

表現があまり美しくありませんが、要するに、三四郎が知っている西洋人の外見はイマイチだと言いたいのでしょう。


研伸館 中村公昭