昨日の読み聞かせの会、ゲストとして参加。


楽しく終了しました。


来てくれた皆さんありがとう♪


お手紙、プレゼントもありがとう!


バタバタしてて昨日受け取れなかったので後日ゆっくりお手紙読ませてもらいます。



それにしても、まさかの「読み聞かせの会用の作品を書いて!」と二人からの無茶ぶり。


本、書いたことないし!


しかも「今までどんな作品やってきたの?」の問いにも答えてもらえず、自由にと。


「自由に」が一番難しいちゅーのッ!!!(笑)


まぁ、自由に書かせてもらったけど(笑)


読み聞かせの会用に書いたものなので、今後やることもないし掲載しておきます。


来れなかった皆さんにも、なんとなく雰囲気が伝われば。


俺、ながやん、ツッチーの声で再生してみてね。



ステージではながやんとツッチーの作品も読んだよ。




では…


K:Kimeru

T:永山たかし

凸:土屋佑壱


です。








タイトル:『IKIRU』

作:Kimeru




★シーン1・カフェ


メル 「ほんと久しぶりだよね~」

カッシー「3人で集まるのいつぶりだっけ?」

凸美 「私とカッシーは、ギタ友で会ってるけど」

メル 「私もカッシーは、アオハルで会ってる。凸美いつ以来?ドリライ7?」

凸美 「いや、ドルフェス以来じゃない?」

カッシー「あ~そうかも!」

凸美 「あ、これ、チケットね」

メル 「凸美~ありがとう♪・・ねぇ?読み聞かせの会ってどんな感じでやってるの?」

カッシー「短編ものを一人や二人で読んでいく感じだよ」

メル 「へぇ~」

凸美 「キメ様どんなものを書くんだろうね~」

カッシー「楽しみ!」

メル 「こないだ打ち合わせをしてたみたいだしね~」

カッシー「あ~!ツッチーが酔っ払ってガードレールにぶっ刺さったやつでしょ?」

メル 「そうそうそう!!」

凸美 「なにそれ、知らないんだけど!」

メル 「キメがイベントで言ってたんだよ。打ち合わせ兼の飲み会で酔っ払ったツッチーが酷かったって」

カッシー「想像つくよね~」

メル 「酔っ払ったおじさんってホント、さいあく~」

カッシー「あはははは」

凸美 「ちょっと待ってよ!久しぶりに3人でやれるのが嬉しかったんだよ!たぶん」

カッシー「キメさんどんなものを書くんだろうね」

メル 「短編ものだもんね~?」

凸美 「そう、短編もの」

カッシー「想像つく?」

メル 「ん~~曲の歌詞は見てるけど、ステージの本は見たことないからね」

凸美 「そうだよね」

カッシー「どんなんかなぁ~」

メル 「ん~どうだろう?そうだな~。たとえば、こんな感じかも~」


SE(ギュイーーーーーーーーーン)


★シーン2・妄想1
(荒れた海・海賊・銃声が遠くで聞こえる)

海賊船長K「生きるか・・死ぬか・・!!どちらが生き残るか、選べ!」

民凸 「俺とたかし、どちらかしか生き残れないなんて!そんなの選べるわ・・」

民T 「俺が生きます!!!」

民凸 「えーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」

海賊船長K「決まったな。ではお前が死ね~~~!!!!!!!」

民凸 「え?ちょっとまっ・・」

SE 銃声(バキューーーン!!!)

民凸 「ギャーーーーーーーーーー!!!!!!!」


SE(ギュイーーーーーーーーーン)


★シーン3・カフェ(元の世界)


メル 「・・・みたいな」

凸美 「土屋ーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」

カッシー「ちょっとメル、短すぎじゃない?」

メル 「やっぱりそうかな」

凸美 「いやいやいやいや!!!そんなことより、土屋、死んだんだけどッ!!」

メル 「いやキメのことだからさ~、ツッチーへの長年の恨み?がひとつやふたつはあるのかな~って」

凸美 「ちょっと待ってよ・・」

カッシー「わかるわかる!」

凸美 「カッシーわからないで!」

カッシー「キメさんはさ~、さすがにもう少し長いの書いてくるんじゃない?」

メル 「ん~~やっぱりそうだよね~。あっ!キメさ、星とか..宇宙とか、そういうのが好きみたいだから、もしかしたらこんなものを書いてくるかも・・」

凸美 「土屋がいい感じの妄想にしてよね!」


SE(ギュイーーーーーーーーーン)


★シーン4・妄想2
(宇宙人が部屋にやってきたイメージのSE & BGM)


T 「深夜、そいつは突然やってきた。窓が激しく光り、今そこに謎の生物が立っている」

凸 『ぅ~あ~』

T 「恐ろしい鳴き声。大きな瞳。俺は恐怖で動けない。青白い触手のようなものが伸びてきた。腕や足に絡みついてくる。もの凄い力。ズルズルと窓の方へと引きずられる。逃げようとするが力が入らない。触手が首にも絡まってきた。息ができない。部屋のドアが離れていく。俺の意識は…そこで途絶えた。


SE(宇宙船の内部・無音)


T 「気がつくと薄暗い空間にいた。耳が痛くて何も聞こえない。体が鉛のように重く、指すらも動かせない」


SE(ドクンッ!!)心臓の音。


T 「大きな瞳が俺をじっと見つめていた。ヌルりとした体液が…俺の顔にこぼれ落ちてくる。・・やめろ、やめろ、やめろ!やめろッ!!何かされるのか?眼球が近付いてくる。俺は恐怖で再び気を失った。


SE(荒野・風の音)


T 「次に目が覚めると、俺は太陽の下にいた。眩しい。瞼をこすり上半身をゆっくり起こす。辺りを見渡すが……あいつはいない。・・・助かった・・のか?
・・ここは?瓦礫がたくさん落ちている。見覚えのある看板。俺は唇をかみしめた。ここは・・俺の住んでる街だ。・・あいつか?あいつの仕業か?あいつが俺の街を・・

あ~~~~~~!!!!!!!!!!!!!」


SE(宇宙船内部・モニタールーム)


凸 「全身で怒り叫ぶキミの姿がモニターに映る。キミの街は、我々の「制裁」によって滅んだ」

K 『ワカッテイルナ?』

凸 「威圧的な声。これから僕も”制裁”を受ける。僕は人間から地球を護るためにここにきた。僕は人間の監視役。そして、キミの担当だった。教わっていた通り人間は醜い生き物だった。キミも例外ではなかった。だけど僕は、キミを監視していく度に惹かれていった。愛情深く生きているキミに…。植物や動物を愛すキミの姿に・・・。そして僕はルールを犯した。「制裁」によって死ぬはずだったキミを連れ去りかくまった。初めて近くで見るキミは美しかった。涙がキミの顔にこぼれおちた。涙が止まらなくなった。・・・僕はもうキミには会えないだろう。僕は今から「制裁」を受ける」

BGM:宇宙イメージ

K 「未確認飛行物体UFOによる誘拐事件。それは、もしかしたら宇宙人の愛が起こしている事件なのかもしれない」


SE(ギュイーーーーーーーーーン)


★シーン5・カフェ(元の世界)


カッシー「ミステリーね」

メル 「うん、ミステリー。Xファイル」

凸美 「ねぇ!今度は土屋「制裁」受けてるんですけど!」

メル 「ツッチーは「制裁」受けた方がいいよ」

カッシー「うん、そうね」

凸美 「あんたたち!土屋になんの恨みがあるのよ!」

メル 「でもいい感じの宇宙人にはしたよ~」

カッシー「うん、優しい宇宙人だったね」

凸美 「ってかさ、土屋を宇宙人って・・」

メル 「だって・・・ね~、おでこが」

+カッシー「ね~」

凸美 「そうそうそう、オデコが広いから宇宙人ポイよね~っておい!!!」

メル 「いや~~短編って難しいわ!」

凸美 「ってかさ、メル!キメ様にもっとしゃべらせなよ!今の話ほぼギタ友の二人だったわよ!」

カッシー「ゲストなのに仕事しなさすぎね」

メル 「え~」

カッシー「宇宙ものもいいけどさ、キメさんの事だからもっとプライベートなことも書きそうじゃない?」

メル 「プライベート?」

凸美 「あ~私もそういうのが聞きたい!」

メル 「う~ん。そうだなぁ~。・・ん~こんな感じなのかなぁ~?」


SE(ギュイーーーーーーーーーン)


★シーン6・妄想3
(無音)


K 「1980年6月17日。僕は生まれた。幼い頃から歌が大好きだった。親戚のおじさんやおばさんが、声を出して拍手してくれたのを覚えている。保育園、先生のお尻にタッチして逃げていたワンパク時代。あの頃の夢はパイロットとおまわりさん。小学校の運動会。障害物競走で好きな女の子とペアになった。僕はその子をおんぶして一生懸命走った。だけど、足をすべらせて好きな女の子に怪我をさせてしまった」

T     「中学時代、僕はとても大人しかった。廊下ですれ違いざま、意味も無く蹴られた。でも僕は何も言えなかった。高校。通学で利用した電車の走る音が心地よくて大好きだった。でも学校は大嫌いだった。女っぽいからと無視されて、教室の移動も何もかもいつも1人だった。でも悔しいから熱があっても学校へ行った。皆勤賞をもらったのが僕の誇り。負けたくなかった。あの頃の僕は・・」

K 「生きるって何?幸せって何?」

T      「そんなことばかり考えていた。眠れない夜、僕を救ってくれたのは音楽だった」

凸 「僕は手紙も好きだった。バイクの音がすると玄関へ走った。ポストに入る前に手紙を直接受け取るのが好きだった。僕は夢をもつ。この職業につきたいと。高校生活はその夢へと費やし、僕は見事夢を叶えることができた。雨や雪のなかでの手紙の配達は辛かったけど、とても幸せな仕事だった。でも..夢を叶えると同時に僕は目標を見失ってしまった。心にぽっかり穴があいた。それを埋めてくれたのも音楽だった」

BGM:『LETTER』in

K 「僕は再び夢をもつ。音楽の世界に進む夢を。でももちろん現実は甘くなかった。オーディションを受けても最終的には落ちた。でも突然チャンスがやって来た。その一瞬のチャンスを僕は掴んだ。それがデビュー曲「You got game?」との出会いだった。僕は仕事を辞め、故郷を離れ上京し、初めての一人暮らしをはじめた。寂しさはあったが、1人には慣れていた。高校生活の記憶は新たな世界で戦う僕とって、違うかたちで宝物になっていた。「あのときに比べれば・・。」辛い思い出が形を変え宝物になることを知った。
自分を救ってくれた音楽。今度は自分が届ける番。胸が躍る。でも好きなものを仕事にする苦しみも知った。音楽以外にも挑戦した。そして僕は出会う、初めてのミュージカル。そして、ここにいる2人に。学生時代1人だった僕に仲間ができた。毎日が新鮮。たくさん笑って、たくさん泣いて、たまにはケンカをしたりもした。失っていた青春が戻ってきたようだった。「男子校ってこんな感じなのかな?」ちょっとしたことが楽しくて、幸せだった。
夢であってほしい現実もあった。受け入れ難い現実。前に進むしかなかった。精一杯やるしかなかった。あの辛い思い出も今では宝物のひとつ。そのミュージカルを卒業して12年。久しぶりに3人でステージに立つ。
学生時代、眠れない夜によく考えていた・・」

T      「生きるって何?」

凸 「幸せって何?」

K 「その意味が今ならわかる気がする」


SE(ギュイーーーーーーーーーン)


★シーン7・カフェ(元の世界)


凸美 「おもーーーーーーーーーーい!!!!!」

カッシー「ありのままな感じね」

メル 「こんなこともキメなら書くんじゃないかなって」

凸美 「いや、プライベートな感じいいけどさ。ってかさ、これあんたの妄想なんだよね?事実じゃないよね?赤裸々に色々と知りすぎじゃない?」

カッシー「うん、私も気になった」

メル 「実はね~・・・じゃ~~ん!!キメの楽屋からネタ帳パクってきました~!」

二人 「ぎいやぁあーーーーーーーーーーーーーー!!!」

カッシー「ちょっとあんた!なにやってんのよ!」

凸美 「前々から危ない匂いはしてたけど」

メル 「大丈夫だよ!キメはそんなことで怒らないから」

凸美 「そういう問題じゃないから!犯罪だから!!!!」

カッシー「ダメ!絶対!!」

メル 「もうわかったわよ。さりげなく返しておけばいいんでしょ」

カッシー「だから!そういう問題じゃないから!・・・あ~~ビックリしたぁ」

凸美 「ちゃんと謝りに行きなさいよね!」

メル 「いやちょっと待ってもうこんな時間じゃない!行かないと!」

凸美 「ちょっとあんた!話聞いてんの?」

メル 「まぁ!とにかく!読み聞かせの会が3人楽しみってことで♪」

凸美 「うん、まぁそうだけど」

カッシー「じゃあ、読み聞かせの会でね~」

メル 「それじゃあ」

3人  「バイバ~~イ!」



-完-