この研究は、異種間器官形成によってヒトの移植用臓器をブタやヒツジなどの大型動物の体内で培養させるという研究テーマのもとで行われたものだ。
2017年1月には「ヒトの細胞を持つブタを誕生させた」との米ソーク研究所の研究成果が明らかにされているが、この研究チームでは、倫理上の観点から、ヒトとよく似たカニクイザルを用いることにしたという。
研究チームは、ブタの体内でカニクイザルの細胞を追跡するため、緑色蛍光タンパク質(GFP)を生成するように遺伝子改変したカニクイザルの細胞を培養。この遺伝子改変細胞から胚性幹細胞を取り出し、受精から5日後のブタの胚盤胞に注入した。
キメラとして誕生したブタの心臓、肝臓、肺、膵臓、皮膚、子宮では、カニクイザルの細胞が確認されたが、キメラ率は0.001から0.0001と低かった。

