昼休み、帝劇の前で車椅子の女性に呼び止められました
帝国ホテルへ行きたいとのこと
名前は似ていますが、帝国劇場→帝国ホテル
東京での土地勘のある方なら、
どれくらいの距離か想像して頂けると思います
しかも車椅子は健常者よりも更に地面に近いところに位置する為、今日のような猛暑は堪えるのでは・・・
亡くなった祖母も父も車椅子を使用していました
私自信、昔 介護用品の会社に勤めていたこともあり
試乗経験、価格や製品の良し悪しも大体分かっていました
今日 八王子から電車を乗り継ぎ
日比谷まで辿り着いたその女性の車椅子は
お世辞にも高級品、少なくとも外出専用車椅子ではなさそうで
押した感触で車輪の頼りなさが伝わってきました
彼女はお礼とお詫びを繰り返しながらも
はっきり 「では ○○まで押して頂けますか?」
「ここは段差がありますので、一度止まって下さい」
と、私は結局 シャンテの前まで送ることになったのです
(決して悪い意味ではありません)
私ならきっと、道を聞くだけでも精一杯だったでしょう
でも障害を持った方々は
これぐらいの積極性と柔軟性と心の努力を持ってしなければ
普通の生活が送れないのです
私が「急いでいます」とはっきり言えばきっとそれなりの、
「いえ、時間があるので大丈夫です」
と言った言葉にはそれなりの、
助けを求めた側の
軽やかで健やかな心が気持ち良かったです
の、ですが・・
「それではお気をつけて」と言って別れた後、
昼休みを半分減らしても 「あ~いいことしたな」
と 心のどこかで思う自分を否定出来ず・・・
きっと世の中には当たり前のように出来る人がいるのだろう
親切の押し売りは幾ら取るつもりなのだ
私は悪徳業者と同じです
今 日比谷界隈 丸の内に抜ける道路は
電柱の一本もなく地下にもぐり
地上はお洒落な石畳風に、数々のオブジェ、ベンチ、
規則正しく植えられた木々や花のアレンジメント、
すぐ近くに有楽町のガード下があるなんて想像出来ないくらい
左右にはブランドショップや都市銀行などが並んでいます
石畳は車椅子に厳しく
信号のない道路は渡るタイミングが難しい
1~10まで健康な私達の街です
はじめ地下道を勧めた私は
日比谷の地下街にはスロープがないことを
彼女から始めて教わりました
そうでした
例えば 三田線→千代田線に乗り換えるのも
一人では出来ないのです
明日もし私が足を失ったら
目を、耳を、なくしてしまったら
大好きな映画の街も ただの廃墟になってしまうんでしょうね