学会活動 | 麻生泰オフィシャルブログ「過去は変えられない。でも、未来は変えられる。」Powered by Ameba

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美容整形、豊胸、二重、眼瞼下垂、脂肪吸引、ヘアジニアス、発毛・育毛専門治療は、最先端医療の 【東京美容外科】 へ。

今日から三日間、名古屋で形成外科学会総会というのが行われています。

金曜日には、美容外科の演題も多く出されているので、頑張って参加していこうと思います。


さて、僕自身の学会活動は、来る5月11日の美容外科学会で豊胸手術に関する発表をすることになりました。

ぎりぎりに出したので採用されるか心配でしたが、採択されて良かったです。ニコニコ


以下抄録をアップします。


演題名:Tumescent法を用いた豊胸手術の有用性について


目的:当院では、2002年5月以降Tumescent法を用いた豊胸手術を355例施行している。実際の手術をムービー供覧しながら、Tumescent液を用いた豊胸手術の有用性について検討する。


方法:患者さんの希望や症例に応じて少量の鎮静剤や静脈麻酔を併用するが、硬膜外麻酔は併用しない。局所麻酔後に腋窩切開を約3cm程度行い、大胸筋筋膜まで皮下剥離を行う。乳腺下あるいは大胸筋下の剥離に先立ってTumescent液を脂肪吸引用のカニュラを用いて左右それぞれ100cc~200cc注入する。ドレーンは挿入せずに閉創する。


結果:ほぼ全例で出血は少量のみであった。術後の鎮痛に関しても硬膜外麻酔を併用していたときと比べて遜色がない印象であった。全例で当日帰宅が可能であった。術後血腫で再手術を要した症例は一例もなかった。


考察:Tumescent法は脂肪吸引、骨切手術等に応用されている。しかし豊胸術に関して我々の渉猟しえる限りで日本人による報告はなされていない。豊胸手術においてTumescent法を用いるメリットとして(1)出血量を抑えることができる。(2)麻酔深度を浅くできる。(3)硬膜外麻酔を併用する必要がない。(4)術後の鎮痛につながる。(5)被膜拘縮発生の危険を抑えることができるなど、があげられる。デメリットとして(1)気胸発生の危険がある。(2)注入された液体の量によりバッグの選択に困難さが伴うなどがあげられる。