「アクアミドのContura社社長 Michael Peytz,CEO と、Dr. Andrew Le(オーストラリアのDrで、General health and Cosmetic Specialist)が、日本の美容外科学会のために来日し、アクアミドの安全性を実証しました。」
この、PLASTIC AND RECONSTRUCTIVE SURGERY という雑誌は、形成外科学会でもっとも権威のある雑誌といわれています。
ここにアクアミドの安全性に対する論文が掲載されています。
その内容について書きます。
アクアミドは、ジェル状の注射薬品で、しわを改善したり、鼻を高くしたり、顔の凹みなどの輪郭形成に使用します。EUでは、10年以上使用され、安全性についても実証済みですが、アメリカでの実験的な論文がほぼ無かったので、この報告は、アクアミドの安全性を支持するものとなります。
28匹のウサギの耳に1mlのアクアミドを注射して、4ヵ月後、7ヵ月後に、超音波検査、MRI画像、病理組織などを検討した。
結果は、
●合併症は無し。
●入れた時と同じゼリー状の形態を保っていた。
●7ヵ月後の体積は、1.0±0.2mlだ。
●MRIでも最初と同じ形態を保っていた。
●組織は、炎症反応無い、異物反応は最小限度のものだけある。薄い皮膜できていた。同じ場所にあり続けている。
というもので、いままでの論文と同じくアクアミドを支持する調査結果であった。
●非アレルギー性。
●非吸収性。
●非催奇形性。
●注入部位にとどまること。
●10年以上変形しない。
●感染の伴わない、カプセル形成、硬結、石灰化、変性の報告は無い。
というのがいままでの論文の内容であるが、やはりこのアクアミドの注入療法には適応と限界があります。
次回は、臨床的経験からの適応と限界について述べたいと思います。