フェズ2 - 2005年師走沈没日記 | 旅人日記

フェズ2 - 2005年師走沈没日記

Fez5 今年もいよいよ終わりですね。
日本のみなさん、いかがお過ごしでしょうか。
日本も寒い季節でしょうが、ここモロッコでも結構肌寒い日々が続いています。
コタツにミカンでのんびりテレビの特番を観て暮らす年末の光景が少々恋しい今日この頃でございます。

いやはや、年の瀬というものは異国にいても足早に過ぎていくものなんですねぇ。
フェズに来てからあっという間に一週間が過ぎてしまいました。

日本人的な気分としてこの年末の時期にあくせく移動するのが嫌だったので、当初からフェズではのんびりするつもりでいたのだけれど、どうも予定以上にのんびり気分が増長しているなぁ。
このところ雨ばかり続いていることもあって、ほとんど宿から出ないで過ごしている。
天気予報によれば年明けには回復してまた晴れ続きの日が続く模様なので、それまではのほほんと年末気分を味あわせていただくことにしましょうかね。

んで、宿にこもっておのれは毎日何しとるんじゃい、HPやブログの更新はどうした、ポルトガルの写真を載せろ、日記の続きを早く読ませんかい、という喜ばしい声もちらほら聞こえてまいりました。
うーん、ここに書いちゃうとウチの両親も見ているので、できればテキトーに誤魔化して話を進めたかったのだけれど、まぁいいや、白状しちゃいます。

実は恥ずかしながら最近、とあるパソコンゲームにはまっておりました。
シャウエンで再会した旅仲間のタカハシさんが持っていた「信長の野望 - 嵐世記」をやらしてもらったら、これがまためちゃくちゃ楽しくて時の経つのも忘れてひたすら熱中。
憧れのフェズに来ているというのにもかかわらず一日中部屋に引篭もり、何をしているかといえば織田や島津や武田になって「うぎゃ、大内、勢力伸ばしすぎ。ジジイ早くくたばれ」とか「本願寺ウゼー」とかやってるわけだから、なんとも恥ずかしい話である。
3回目の全国統一をほぼ完成しつつある現在、ようやく過ぎ去りし日々を振り返って、我ながら本当に呆れる思いをしているところでございます。
相方のタカハシさんの方はというと、彼は彼で俺の持っていた「大航海時代II」にはまり、現在6人いる全てのキャラでゲームクリアを達成しつつある様子。
二人揃ってなーにやっているんだか状態。
まったく、沈没系のパッカーが揃うとろくなことにならないなぁ(苦笑)。
計らずともお互いの足をひっぱり合ってしまうから不思議である。
いや、普通の長期旅行者ならここまでひどい状況にはならないだろうけれど、今回は二人ともパソコン持ちのゲーム好きだったことが災いしたのだ。

ま、実際には上にも書いたとおり、このところ本当に天気が悪くて晴れ待ちの日々だったのだ。
朝起きて窓を開け、どんより曇った空に雨がぱらぱら。
「雨ですね」
「雨だねぇ」
「今日も観光は無理っぽいですね」
「雨じゃあしょうがないねぇ」
などと言い合いながら、二人ともニコニコ顔でパソコンを開いてゲームを起動していたのはここだけの話であるが・・・(再び苦笑)。
それでも一応、ある程度ましな天気の時を選んでは、ちょくちょくメディナに出かけて写真を撮ったりしてはいたのだ。
でもすぐにまた雨になるので仕方なく宿に引き返さざるを得なかったりするのである。

とりあえず、両親をはじめ心配してくれた方々、申し訳なかったです。
年末年始だし、冬休みだということでどうか大目に見てやっておくんなまし。
こちらとしても正直言って、こたつで温もりながら紅白見たり、除夜の鐘を聞きながら年越しそばを食べたり、初詣に出向いては屋台物を味わい、家に帰れば雑煮やおせち料理が待っている・・・そんな極々普通の日本の年越しがとても懐かしく羨ましい限りなのですよ。
ここモロッコではイスラム圏なのでイスラム暦での新年は大々的に祝うだろうけれど、西暦での年明けはほとんど何もやらなさそうだしなぁ。
まぁ町は相変わらず賑やかだし、幸い今は旅仲間も一緒だから寂しい思いはせずに済んでいるのですけどね。
Fez6
一応、ティトゥアンから滞っていたこのブログ日記もようやくこの日までの分を書き終えて更新完了。
HPの方の更新も、年越しと晴れ待ちしながらゆっくりまとめるつもりなので、もう少々お待ちください。
ポルトガルからここまでの写真が溜まりまくっていて、その整理にある程度時間がかかってしまいそうなのです。

ま、そんなわけでして、こちらは相変わらず元気に過ごしております。
皆様もどうかよいお年をお迎えくださいませ♪