旅仲間の帰国 | 旅人日記

旅仲間の帰国

本日はロカ岬に行ってみようと考えていたところであるが、相変わらずの空模様。
とりあえずネットで天気予報を調べてみると、明日からは晴れマークがずらりと並んでいる。
ロカ岬のついでに立ち寄るつもりだったシントラの宮殿が本日休館であることも考え合わせて、予定を明日に変更することに。

ネットついでにメールをチェックすると、旅仲間のメグミちゃんが一時帰国する旨を伝えていた。
メグミちゃんは五大陸単独走破を敢行中の、若い(南米長期旅行者基準)ライダーである。
コロンビアのボゴタで出会って以来、カリ、キト、クスコ、ラパス、オルーロ、ポトシ、ウユニ、ビーニャ、カラファテ、ブエノスアイレスと各地で再会すること実に10回。
南米のいたるところで一緒に遊び、共に沈没生活を過ごしてきた仲。
同期の南下組の中でも一番付き合いが多かったのが彼女である。

俺とほぼ同時期に南米を終了し、相棒の赤いバイクと共にオランダのアムステルダムに飛んできていた彼女であるが、そこでバイクの修理に2ヶ月以上を要することが判明。
物価の高いヨーロッパで2ヶ月も待ち続けるのは確かに厳しい話だ。
その他諸々の事情も重なり、悔しいながらも一時帰国を決断した模様。
きっといろいろと思い悩んだ末の結論なのだろう。
長期旅行をしたことがある人ならわかるかもしれないけれど、一時帰国というのは結構ツライものなのだ。
俺自身が最近キャッシュカードの件で一時帰国を余儀なくされかかったため、その気持ちはよくわかる。
「日本へは帰りたいけど帰りたくない」
生前の彼女がよく口にしていた言葉である。死んでないけど。



そのメグミちゃんが別メールで、パリ行きの夜行バスの切符を買ったもののターミナルで乗り遅れてしまったことを話していた。

♪運転手さんそのバスに
 僕も乗っけてくれないか
 行き先ならどこでもいい


半ば自嘲気味にそんな歌を歌いながら、メールはなぜか逆方向のハンブルクから発せられていた。
何やってんだか・・・(笑)
バスでの移動には相当不慣れなんだなー。やっぱり君はライダーだってことだね。

相棒、早くよくなるといいね。
モロッコでは時期がずれちゃうかもしれないけど、きっとまたどこかで会えるさ。
旅人の世界に戻ってくるのを楽しみに待ってるよん♪