リスボン2 | 旅人日記

リスボン2

Lisboa1 今日はリスボンの町を地図も持たずにひたすらぶらぶら。
見所にも立ち寄らず、何も考えずに町を歩くのもたまにはよいものだ。

焼き栗を売るおっちゃんおばちゃん。
子犬を連れて道端でアコーディオンを引く少年。
川べりで一日中釣り糸をたらす人々。

街には路面電車が縦横無尽に走っている。
迷宮のように裏路地が入り組んだ地区もあり、その辻々では蚤の市も開かれていた。
売っているのは、こんなもの売れんのかよーといったガラクタばかり。

工事中の地面の下には、ローマ時代の遺跡が顔を出していた。
たぶん、掘りかえしたらそこらじゅうが遺跡なのだろう。歴史の古い町なのである。
裏通りをちょっと歩けば、娼婦たちが可愛らしい声で誘ってくる。
昔から続く港町の姿がそこにある。
どことなく古臭く裏寂れていて、哀しげなファドの調べがよく似合う町である。