リスボン | 旅人日記

リスボン

ポルトガルの首都リスボンに到着。
リスボンといえば1522年にフェレロ家の公子ジョアンが私設艦隊を編成して旅立った場所として有名であるが、そんなマニアックな話はさておき。

宿に荷物を置いて、さっそく観光に繰り出したいところであったが、その前に一つやらねばならぬことがあった。
実はマドリッドで買ったデジカメに少々問題が発生。
レンズが汚れているわけでもないのに、撮影した画像に黒い点が浮かんでしまうのだ。
しかるべき場所でカメラの内部をきれいにしてもらう必要がありそうなのだ。
そんなわけで、まずニコンの公式サポートデスクを探さなければならなかった。

説明書に書いてあった住所を頼りに探すと、宿から歩いて15分ほどの場所に事務所を発見。
ところが、技術的なサポートは別の場所で行っているらしく、そこからさらに1時間歩いてまた別の事務所に向かう。
そこでカメラを見てもらうとやはり内部洗浄を要するとのこと。
けれども、ここでは受付しかしていなくて作業はまた別の場所でやっており、ここで頼むと受け取りは一週間後になってしまうというのだ。
カメラなしで一週間も過ごすのはできれば避けたい。ていうか一週間もリスボンにいたくはないぞ。
とりあえずその修理工房の場所を尋ね、直接出向いてみることにした。

修理工房はかなり辺鄙な場所にあって、リスボンから電車で1時間、バスで30分、そこからさらに人に聞きまくって歩き回り、ようやく探し当てることができた。
工房では「遠いところをようこそ。大変だったでしょう」と優しそうなおねーさんが出迎えてくれた。
修理を頼むと、受け取りは週明けの月曜になってしまうとのこと。
こんな辺鄙な所にまた出向いてくるのは面倒だぞ。
無理を承知で何とか今日中に頼んます、と頭を下げたら、いともあっさりとやってくれた。
しかも10分もかからずに終了。そんなに簡単ならもったいぶらずに最初からやらんかい。

ま、何にせよ無事修理完了だ。
修理費30ユーロはちと痛い出費だが、カメラを何日も預けることなく終わったのだからよしとしておこう。
明日からはいよいよリスボン観光を始めるとしようかね。