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                        ( 2019年1月22日 朝日新聞 )

一昨日来、マスコミや新聞で三浦雄一郎氏のアコンカグア登頂断念について報道はされているものの、そもその三浦雄一郎氏のアコンカグア登山というものが無謀なものであるとは報道されない事に頭をかしげざるを得ないと思っています。
数年前のエベレスト登山では、大名登山と言われて大勢のスタッフを前後に連れて登頂した時も、下山する時には頂上から少しだけ下山しただけで体調不良と言う理由でヘリコプターでベースキャンプまで下りてきたという経緯があります。ヘリコプターで下山して登山しましたとは普通には言えないのを平気で登山したと発言するので、てっきりスポンサーがついているので言わざるを得なかったのかと思えたのでした。しかし、その後の本人のテレビでの発言を聞いていると、エベレストに登山した登山したと発言しているのを聞いていると本気で登山したと考えていると思ってしまいました。
今回のアコンカグアに登頂するという事を聞いた時にはエベレスト登山での経験が全く生かされていなくて、単に一時の脚光を浴びたいがための行動ではないかと思いました。マスコミ報道によれば、登頂するベースキャンプにはヘリコプターで運ばれたので、普通の感覚でいえば登山になっていないと思えました。案の定、登山を始めて数百メートル上がっただけでドクターストップがかかり断念という結果になりましたが、エベレストの事を考えれば普通に想像ができる事だったと思えるのですが、加齢による妄想で判断が出来なかったのかと推測をしています。
スポンサーも沢山ついて資金は潤沢だったかも知れませんが、こういうイベントを計画することについての反省の弁がマスコミから一切なくて、皆一様に下山する勇気をほめたたえるような口調には違和感を覚えざるを得ませんでした。高齢者をおだて挙げて世間の注目を浴びようとい目論見だったと思いますが、発想の原点が広告宣伝という類の発想しかなく、登山の危険度を認識していない関係者のいい加減さが裏には潜んでいたというという事実を報道できないのは、戦前の戦争翼賛と同じ土壌であると思うと何とも恐ろしいことかなとも思えました。