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朝日新聞 7月2日(日)

20173月期役員報酬1億円以上の開示企業数、人数ともに過去最多 6/30() 20:35配信
 
役員報酬1億円以上は221社、457人(63017時現在)
63017時現在で、20173月期決算の有価証券報告書が確認されたのは2426社。このうち、役員報酬1億円以上を受け取った役員の個別開示を行った上場企業は221社で、開示人数は457人だった。社数は20153月期(212社)、人数は20163月期(414人)を大幅に上回り、過去最多を更新した。
 1億円以上の役員報酬を受け取った457人のうち、20163月期決算と20173月期決算で、連続して個別開示された役員は311人(構成比68.0%)。新たに開示された役員は146人だった。
 個別開示トップは、ソフトバンクグループのニケシュ・アローラ元副社長の1034600万円で、歴代役員報酬額の最高額を更新した。
 1社あたりの個別開示人数は、最多が三菱電機の22人(前年23人)20143月期以降、4年連続でトップとなった。また、ソニー(3→10人)やパナソニック(1→10人)など、電気機器メーカーで開示人数が大幅に増加した。
                            日経新聞を引用した記事

6月末と7月上旬の三菱電機に関する新聞記事を見た感想です。
最初の長時間労働事件は一旦は社長も社内表明を出したことで終わったのかなと思っていたら、とんでもない尾ひれがついたという記事だったと思いました。
三菱電機の労働組合は4・50年も以前から御用組合として揶揄されてきたのが、こういう事件をきっかけにして実態を社会の前に露呈したという事だけであったと思います。推測になりますが、中央書記長は人事部からうつ病を発症した男性社員を丁度いい口実ができたので辞めさせろと内々指示されて、男性社員に社員を辞めろと伝えたものと思います。この中央書記長は反省の弁を述べているらしいが、社員の味方になる筈の役目を果たすどころか、社員を裏切った行為をしたという事でした。中央書記長は普通なら組合役員を辞し社員も辞職させろというのが常識なのが、人事部からは「大変だったねえ」と言われてねぎらいの一席を設けてもらって、勲一等を得て何処かの部署に配属されたと思われます。
そういう事件が起きても、三菱電機の役員の多くが1億円を超える報酬を貰っているという記事を読むと、会社の事情とは関係なく、役員だけはしっかりと自分の給料を増やすのに汲々として姿が見えたと思いました。三菱電機社員の給料は電機業界の比較でも高いという評価はされていないと思いますが、役員だけは別待遇という事が有価証券報告書の開示義務で明らかになったのでした。
こういう情報は新入社員や中途採用社員のリクルート情報に含まれていなとい思いますが、いい情報ばかりを流すのではなく情報の公平性という観点から広く知らせるべきものであると感じた次第です。