毎日マスコミをにぎわすニュースにうんざりという人も多いと思われるのに、なぜかマスコミは小池知事を批判しているのが不思議で仕方ないと感じているこの頃です。

第一におかしいと思うのは、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会会長の森喜朗氏の発言や言動です。人口や・GDPの減少が目の前にあるのに、日本経済が上り坂の時に開催された東京オリンピック同様に金をつぎ込んで新しい会場を作り国民の将来の負担を増やそうとさせている姿勢は、50年も以前のお化けが出ているとしか思えないということです。
原発事故の負担も国民が知らない間に電気料金に上乗せされようとしているにのに、マスコミの報道は極めて穏やかで仕方ないでしょうという雰囲気です。多分、たった2週間のオリンピックの為に作った施設の借金も同様に知らない間に国民負担させられるのは目に見えています。アスリートファーストなんでいう馬鹿な言葉を連発するような連中にもご注意ご注意という風に感じています。
森会長はこれだけ金をかける仕事をしているにの、自らの私財をなげうって会場を作るというのなら少しは理解が出来るのですが、工事で潤うゼネコンからの裏金目当てと言われても仕方のないような行動にはあきれ果てています。この人は、総理大臣の時に高校生の練習船がハワイ沖で沈没している時にゴルフをしていて、事故の一報を聞いた後にも「もう一ラウンドいいじゃあないですか」と言って総理大臣を辞職した無責任とも思える行動をした実績のある御仁です。東京オリンピック競技大会に名を連ねている役員は全員私財をなげうって競技会場を新設しようとしていますというニュースが出るのを夢見ているこの頃です。

二つ目には横浜の林市長の対応でした。
林さんと言えば車のセールスウーマンとして名をはせて、それを週刊誌がが取り上げて有名になり横浜市長まで上り詰めた人と思っていました。それが「競技者が嫌だと言っているので」という役人がいう様な発言をして横浜アリーナの競技会場開催を否定していましたが、その発言は「この人は終わっていた人」だと思わせたのでした。民間からの市長と言うので期待して投票した人も多いと思いますが、こういう局面「横浜アリーナのオリンピック会議場使用問題」で馬脚が露呈したのでした。
民間人だからこそ「そんな反対する人がいるならやってやろう」という気概がないということです。たった2週間のことで「準備が間に合わない」とかいうような発言をしたのには、自らに期待された仕事を放棄していることを象徴していると思えて、何とも残念な市長でしたという気持ちになりました。

「明日の日本は暗いぞ」という気持ちを一層強く思わせてくれる東京オリンピック会場問題と思います。