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4月23日(水)の夜、ニュースでオバマ大統領を安倍首相が有楽町の寿司屋で接待したと報道されて甚だ違和感を感じました。
最初に問題だとと思ったのは「寿司が好物だときいたので寿司屋に案内しました」という安倍首相の説明でした。寿司が好きだからと言って寿司ばかりを食わせる事への理解である。それは日本人だから寿司は特別な料理で相手に対して接待したつもりになるのであるが、オバマさんはTPP交渉という重い荷物を手にして緊張して来日したと思うと、もう少し工夫があってもよかったのではないかと思えたのでした。同時に、これが外務省とか内閣府の能力の限界かとも感じました。外交には勝てない理由が分かったような気にもなり、理屈ばかりこねて成果が上げられない小役人の発想とも感じました。
案の定、ニュースでは20貫出たという寿司は安倍さんは全部食べたのですが、オバマさんは半分の10貫だけしか食べなかったという事が報道されました。勿論オバマさんはリップサービスを忘れずに「おいしい」と言っていました。
次の問題は、わざわざ銀座の寿司屋まで行ったということです。交通整理や交通規制でどれほどの警察官がかり出され、費用がいくらかかったのかという問題です。これは費用問題という意識が安倍さんや内閣府には全く無いと言うのを露呈させました。寿司屋は一人3万円以上という高値店(=高級とは違う概念)なので店舗も小さく、話がしにくいと思いました。そうであれば、公館に寿司職人を呼べはすんだ事だと感じました。
オバマさんに対する接待一コマを見て、日本の外交や首相の能力が垣間見えて、日本の将来に不安を抱かざるを得なくなったというのが偽らざる心境です。これは今始まった問題でもないような気もしますが・・・。