どうしよう。



あなたに会いたい。

あなたに初めて会った時、私は一人で、


躊躇しながらも一歩足を踏み出し、あなたを求めてスタッフに声をかけた。

声が聞こえた。
私の心は高鳴る。

少し待ってあなたは私の前に初めて姿を現した。

白い衣を纏い、
固い鎧を着て。

最初は濃ゆいお顔にほんの少し抵抗があったけど…


初めて唇を寄せた時

私の心は歓喜に震えた。


顎に伝う雫さえも愛しく

咥内にあふれる甘く魅惑の香りをたたえるそれに囚われ、

私はもっと、と
何度も何度も咥内を満たした。

固い鎧とあなたの柔らかさと弾力を合わせ持つからだを同時にはむ。

さらなる美香と歯に当たる感触の違いがさらに私の心を揺らし、夢中であなたを貪ると別れはすぐに訪れた。


あれから一週間。

四日程前にあなたを見かけたけど、家族と出かけていて、後ろ髪をひかれながらあなたの横を通りすぎた。


また、一人で会いに行こうか。

でもきっと近づいただけで心と体がうずいてしまうんだろうな。

そして必ず求めてしまう。



愛しいあなた。




名前は


《いかせん》
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