老人は大声で楽しそうに笑い、
頭のてっぺんから爪先までふるわせ、
最後にこうしめくくった。
「こういう笑いはへそくりみたいなものだ、
なぜなら、お医者の薬代まで、へそくれるんだからな」
(『トム・ソーヤの冒険』マーク・トウェイン)
笑いが心や身体に良いことは昔から
知られているところです。
日本でも、ようやく「笑い」を医学的な見地に立って
研究するお医者さんが増えてきたみたいです。
以前、お話したかもしれませんが、
がんから奇跡的な治癒をして、世界中を飛び回って
癒しについて講演活動を行っている
寺山心一翁さんというとてもバイタリティのある方がいます。
随分前ですがその方が主催されるダンスのセミナーに参加したところ、
50歳台前後の女性の方が多く参加されていて、
休み時間など、その方々の笑いで大賑わいでした。
僕もその輪に入ってみると、
ほとんどの方ががんを持っていて、
「私は胃がんなのよ~♪」
「あ~ら、私は大腸がんよ!」と
まるで出身地はどこかを話しているように、
楽しそうに自分のがんの話をしていました。
*みなさん、本当に明るいんです!
そんなおばちゃんの一人が、ふっと横目で僕を見て、
「あなたはどこががんなの?」と
やはり出身地を尋ねるようにおっしゃったのに対し、
「いえ、まだです・・・・」
と気恥ずかしそうに答えるしかなかったのが、
32歳くらいの僕でありました。
笑いをへそくりとして、とらえるのも
楽しいかもしれませんね♪
あなたはどのくらいへそくり溜まりましたか?
僕は・・・・