多忙極まる師走だが、今年のNUTS家は例年以上に忙しい。

いや・・・。

厳密に言うと、私だけが気忙しい

数か月前、息子がバスケの強豪私立高に行きたいと言い出した。

が、しかし。その準備も手順も、何もかもが日本の「高校受験」とは違っていて、親としてのペース配分が分からない。しかも受験する本人は、通常の勉強すらしておらず、この家の中に「受験」という緊張感は、まるでナシ

そして、夫。
「受かるだろ？」と、根拠のない謎の自信に満ち溢れており、私だけが、ひとりそわそわ焦っている。在学中の中学校すら、特に指導があるわけでなく、願書に添える「成績表」と「推薦レター」をもらうくらい。だから、息子の学力レベルが、果たして志望校の射程圏に入っているのかどうかも分からない

まず、私立高校受験のステップは、学校によるとは思うが、ざっくり言うとこんな感じ。

①学校見学（Open house）
②1日体験入学（Shadow day）
③願書提出
④Financial Aid申し込み
⑤面接（親も面談あり）

⑥中学校の成績、先生3人くらいからの推薦レターの提出

⑦テスト

そしていよいよ今月、第二志望の高校のテストがあるのだが・・・。

驚いた事に・・・

自宅で受験OK！
は・・・？

ど・・・ゆこと？

この学校。学力レベルは、かなり高いはずなのだが。オンライン受験OKって・・・意味不明

そして、そのテストより先に面接が行われ、先日、親子3人で学校へ。
（面接こそオンラインでいいんじゃないのか・・・）
この面接も、受験生みんなが同じ日に受けるわけではなく、個別に予約を取り、担当者と1対1で話をする。また、息子が面接した後、親も担当者と面談があるのだが、私は事前にネットで「よくある質問Q&A」を熟読し、淀みなく英語で答えられるよう、ひとりでイメトレ重ねて準備した。

もちろん当日も学校に向かうまでの車の中で、復習に復習を重ね・・・

のはずだったのだが・・・。

うちの夫。

車の中で、とにかくずーーーーっと、しゃべりっぱなし！！
緊張しているからではない。これはいつもの事であり、私が相づちも打たずに無視していると、「傾聴している」と勘違いしてエンドレス。なんとも、おめでたい男なのだ

夫が喋り続けている横で、私は面談のイメトレを繰り返した。しかし、息子が面接している間も、校内のロビーでスマホ動画を見ながら吹き出す夫。イライラが止まらない私

そんなピリピリした空気も読めず、夫が言った。

「おい、ちょっとコレ見てみろよ。まじウケる！」

と、強制的に私に見せて来たその動画・・・。
何かと思えば・・・

「おもしろヤギ動画ベスト１０」

ヤギ！？

こんな時に、ヤギ見て笑ってるの！？

さすがにキレた。

「少し、静かにしてよっ！！」

ったく、小学生かっ

いや、おっさんが静まり返る学校のロビーで「ヤギのおもしろ動画」見てるなんて、小学生よりタチ悪い。

まじで勘弁

そしてこの直後、親の面談があったのだが、ここでも話盛りまくって饒舌だったヤギ男

あぁ・・・疲れる

合否の結果が出るのは、今から3か月後。私にとっては、永遠よりも長く感じる3か月。

そんな私の唯一の癒し

By NUTS

hn11

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