急に暑くなったからでしょうか?

 

16・17・18日は

 

近くのスーパーとドラッグストアーへ30分ほど行っただけなのに

 

帰ってきたら

 

もうダメって感じでベッドに寝転がり

 

知らぬ間に30分ほど眠る日々でした

 

 

 

 

 

昨夜、やっと西加奈子著「くもをさがす」を読み終えました

 

西さんは、ステージ2Bのトリプルネガティブ乳がんでした

 

 

 

 

 

 

夏休みの宿題が終わったような気持ちです

 

それほどに苦痛なら読まなければよかったのだけど・・・

 

 

 

 

 

眠い夜に読んでいたせいもあるのでしょうが

 

 

苦手なカタカナ名(まあ、住んでいるのがカナダですから)が何人も出てきて誰だったっけ?

 

マレカ?マレカって?あぁ主治医かぁ

 

医者も看護師もすべて名前なので誰が誰だか?

 

そして、登場人物のカナダ人がすべて関西弁で書かれているのにも違和感

 

 

 

初対面の人と井戸端会議のようになり

 

一方的に話を聞かされ

 

乳がんの話かと思ったら友人の話になりカナダの話になり猫の話になり・・・

 

今、何の話でしたっけ?と言う感じに

 

西さんという女性を知らず

興味も持ってないのに

 

各友人のことまで細かく書かれても・・・

 

 

眠いからかと思ったけれど

 

朝読んでも同じでした

 

 

 

とにかく、わたしには読み難い本でした

 

 

 

 

他国では抗がん剤治療はやらないようになってきたと言う人もいるけれど

 

カナダの方が回数が多いし(術前に24回だったかな?)

 

手術をしたその日に退院でびっくり

 

西さん、両乳房切除、リンパ3本取って

 

もちろんドレーンも2本ぶら下げたまま

 

退院予定時間3時を過ぎ5時に目覚めたら

 

看護師に大丈夫そうだと言われ

 

ドレーンの先に排出パックを付けたまま何とか着替え

 

帰りに薬局で痛み止めをもらって帰れと

 

 

フラフラで寒い待合室の椅子に座って迎えの友人が来るまで待っていたら

 

カナダ歴の長いノリコが迎えに来たが

 

そのノリコでさえ、まさか座って待っているとは思わず驚いたらしい

 

 

 

わたしは抗がん剤の途中で無治療になったけれど

 

手術後は、もう治っただろうと言われ退院したらすぐ家事をしなきゃいけないだろうと思い

 

それも嫌だった

 

そして、その後に続く毎日の放射線治療・・・

 

 

 

 

なのに、手術当日に退院だなんて・・・

 

西さんは、ガンになって6か月間

 

友人たちが順番で料理を作って持ってきてくれていたらしいから

 

食事の心配はなかっただろうけれど

 

 

西さんは、3か月に1回の定期検査をするだけとなった

 

でも、「怖い」そうだ

 

結論はこうだ。自分の恐怖を、誰かのものと比較する必要はない。

全くない。

怖いものは、怖いのだ。

そして、もちろんどれだけ生存率が低くても、どれだけ再発率が高くても、

恐怖を感じずに生きてゆける人はいる。

残念ながら、わたしはそうではなかった。

本当にこれで終わりなのか?

今後まだ、恐ろしいことが自分を待っているのではないか?

どこかでそう考えている。

そしてその思考は、最高潮に幸せな瞬間に浮かびやすい。

この幸運が信じられない、だからこそ、それを失うのが怖い。

この気持ちは何なのだろう、そう思っていた。

でも、何のことはない。

それはありきたりの感情だった。

私たちは、100パーセントの気持ちで幸福を感じながら、

同時に、100パーセントの気持ちでそれを失うことを恐れる生き物なのだ。

「幸せすぎて、怖い」と

人類で初めて言った人は、誰なのだろう。

真実はシンプルだ。

私は、日常を完全に取り戻したのだ。

絶対に手放したくない、そう恐怖に駆られるほどの素晴らしい日常を。

そして、その日常は、以前と同じではあり得ない。

私は未知の恐怖を孕んだ「新しい日常」を送ることになるのだ。

 

 

 

幸せすぎて怖い

 

なんて、うらやましいこと

 

 

 

 

さぁ、やっと次が読めるぞ