続き(結構難しいテーマ)
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◆開発経験がなくてもITコンサルができるか
下流から習得すべしと書いたが、必ずしも下流=開発経験とは限らないし、
これは意見がわかれるところだと思う。
A)全く経験がなくても相当の知識があればできる
B)多少の経験と相当の知識があればできる
C)相当の経験と相当の知識がないとできない
私はCだと考えている。
はじめはCだと思っていて、一時期、Bかなと思い始めたけど、
最近、やっぱりCだと考えるようになった。
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◆この問いを考える前提とCという理由(C)相当の経験と相当の知識がないとできない)
この問いを考えるにはいくつかの前提を置く必要がある。
①開発経験とは→要件定義以降から稼動後フォローまでの下流PJの一連を作業者として経験すること
(プログラミングまたはパラメータ設定・単体テスト等の製造工程も含む)
②ITコンサルとは→構想策定からベンダー選定、または下流PJのPMOをさす
(ITコンサルと名乗る時に当然期待される役割として)
③ITコンサルができるとは→上記のような仕事をPM・またはリーダーとして担当できること
(計画を作って品質・生産性を維持しながら顧客企業にサービス提供すること)
この前提において考えるとして、Cという理由は
一言で言うと、中身がわからない人がつくった方針や計画には実現性が担保できないということ。
(C)相当の経験と相当の知識がないとできない)
実現性が担保できないとは下記のようなこと。
①開発工程のリスクや課題、その解決方法は多数の条件から成り、基本的な知識だけでは太刀打ちができない
(太刀打ちができないというのは、基本的な知識だけでは間違えたり、
無駄な時間を使う場合も多くあるということ)
②十分に後工程を知らずに前工程はできない、またはその工程を知らずにPMO(マネジメント支援)はできないから
(開発工程のPMやリーダーをやったことがないのに、その支援なんてできるはずがない)
③また、その内容は全て知識として言語化することは不可能だから
どれだけがんばって情報をあつめて裏付けをつけたとしても、やった人が持つ説得力にはいたらない。
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◆まとめ
家の設計は大工をやったことがなくてもできるでしょというが、
システム開発は家を建てるよりも変動要素が多すぎるところが違う。
(単純に登場人物が多いところから大きく異なる。)
実際にそれでできている人がいるじゃないかというが、
本当にできるようになるまでには相当の時間がかかっていると思う。
(実作業自体はしなくても、実PJで知ったことで自分の経験に代用するのは感覚的には3倍の時間を要すると思う。)
ただ、だとしたらITコンサルはどうやって人材を育成するか。
ベンダー出身者を採用して育てるとか、ベンダーで育ててもらうしかないのか・・・。
ふむ。