今回のハマス等によるイスラエル襲撃において関連するヤフーニュースやyoutube動画のコメント欄で、案の定イスラエルを非難する意見が多々見受けられました。「ハマス等のテロ行為を生んだのはそもそもイスラエルがパレスチナ人を追い出して建国したからだ」というものです。

 

その主張について高原先生が反論を展開されておられますが、動画ではイスラエル建国以降の話を主として話をされておりますので、動画を補足する目的としてイスラエル建国以前の話をさせて頂きます。

 

そもそも、パレスチナと呼ばれる土地はトルコ人地主たちの下、何世紀もの間放置され、荒廃の地となっていました。1267年にユダヤ人学者ナフマニデスはエルサレムを訪れ、このように描写しています。「見捨てられ荒廃したユダヤ、そこはガリラヤよりも貧窮した所であった」。また、1610年にイギリス人の旅行家であり植民地開拓者、そして詩人のジョージ・サンディーズはこのように報告しました。「土地は木々もなくむき出しである。国は、人影もなく広大な廃墟でしかない」。さらにマーク・トウェインはその著書『Innocents Abroad』(邦題:『地中海遊覧記(上・下)』) の中で、1800年代のパレスチナを、「樹木のない荒涼とした国」と説明しています。そして「物寂しい孤立、人のいない砂漠、その荒々しいシルエットからは決して、決して、決して輝かしい光を放つことのない、不毛の錆びついた土手」と表現しました。驚くべきことに、「ティベリア(ガリラヤ湖畔)のこの村、こんな所で長生きするよりも、一つや二つの悪霊を飲み込んで溺れたほうがましだと、豚が疑いもせず駆け下りた海の荒涼とした所」とまで表現しています。

 

そしてそのような不毛の地を1800年代からパレスチナに帰還し始めたユダヤ人がトルコ人の地主から土地を買い、その地に水を引き、田畑をつくりました。その結果、住民を満たすばかりではなく、海外に輸出できるほどの農作物が育つようになりました。そして豊かになった農園の働き手として周辺のアラブ人たちがパレスチナに住むようになりました。彼らが今パレスチナ人と呼ばれている人たちです。それ以降の話は先に挙げた動画をご参照ください。決して先住の人達を追い出して建国したわけではありません。

 

詳しくはこちらの記事をお読みになってください。

 

イスラエルが再建国されるまでその地が不毛であったことは神様の恵みであると私は考えています。そしてその荒れ地が豊かな土地になることは聖書に預言されていました。

「この荒れ果てた地は、通り過ぎるすべての者に荒地とみなされていたが、耕されるようになる。このとき、人々はこう言おう。『荒れ果てていたこの国は、エデンの園のようになった。廃墟となり、荒れ果て、くつがえされていた町々も城壁が築かれ、人が住むようになった』と。」(エゼキエル36:34-35)

 

「わたしは、裸の丘に川を開き、平地に泉をわかせる。荒野を水のある沢とし、砂漠の地を水の源とする。わたしは荒野の中に杉や、アカシヤ、ミルトス、オリーブの木を植え、荒地にもみの木、すずかけ、檜も共に植える。主の手がこのことをし、イスラエルの聖なる者がこれを創造したことを、彼らが見て知り、心に留めて、共に悟るためである。」(イザヤ41:18-20)

 

「わたしは、わたしの民イスラエルの繁栄を元どおりにする。彼らは荒れた町々を建て直して住み、ぶどう畑を作って、そのぶどう酒を飲み、果樹園を作って、その実を食べる。わたしは彼らを彼らの地に植える。彼らは、わたしが彼らに与えたその土地から、もう、引き抜かれることはない』とあなたの神、主は、仰せられる。」(アモス9:14-15)

 

ですがそのようにして再び建国されたイスラエルが周りの国と揉めることも聖書に預言されています。

 

 「見よ、わたしはエルサレムを、その周囲にあるすべての民をよろめかす杯にしようとしている。これはエルサレムの攻め囲まれる時、ユダにも及ぶ。(ゼカリヤ12:2)

 

 彼らは言います、「さあ、彼らを断ち滅ぼして国を立てさせず、イスラエルの名をふたたび思い出させないようにしよう」。彼らは心をひとつにして共にはかり、あなたに逆らって契約を結びます。すなわちエドムの天幕に住む者とイシマエルびと、モアブとハガルびと、ゲバルとアンモンとアマレク、ペリシテとツロの住民などです。(詩篇83:4-8)

 

 

この先、イスラエルがガザにいるハマスに攻撃を加えることが予想されますが、その過程でガザの住民たちが犠牲になることでしょう。そしてますます反ユダヤ主義が世界で強まっていく気がします。

オーストラリアのシドニーでこのような騒ぎが起きていることが驚きです。彼らが口にしている「Gas the Jews」という言葉は「ユダヤ人をガス室送りにしろ」といったところでしょうか。

 

聖書にはこの先反ユダヤ主義がますます強くなっていくことが示唆されています。

主は言われる、全地の人(※ユダヤ人のこと)の三分の二は断たれて死に、三分の一は生き残る。 わたしはこの三分の一を火の中に入れ、銀をふき分けるように、これをふき分け、金を精錬するように、これを精錬する。彼らはわたしの名を呼び、わたしは彼らに答える。わたしは『彼らはわが民である』と言い、彼らは『主はわが神である』と言う」。(ゼカリヤ13:8-9)

 

反ユダヤ主義が強くなっていくのはメシアの再臨の為の条件を阻止する為であると私は考えています。

わたしはおまえたちに言う。今から後、『祝福あれ、主の御名によって来られる方に』とおまえたちが言う時が来るまで、決しておまえたちがわたしを見ることはない。」(マタイ23:39)

 

詳しくはこちらの動画を参照してください。