子ども食堂という言葉を最近よく聞くようになった。子ども食堂とは子どもが一人でも行くことのできる無料または低額の食堂である。必ずしも生活に困窮している家庭、親がきちんと食事を与えない家庭の子どもだけに食事を提供するわけではないが、現実としてそのような家庭が多いのであろう。必要な食事を与えることによって子どもたちの健康を衛っているのだ。

 

純粋にご飯をきちんと三食食べられない場合には子ども食堂ような施設に助けを求めることもできるが、親独特の価値観故に不利益を被っている子供に対しては行政やボランティア団体は何ができるかと考えてしまう。それは昨今話題になって宗教二世の問題もそうであるし、下記ブログ主の子供もそうである。

 

>なんで、コンピューターの専門家でも 心理学の専門家でもなく 先を見たわけでもない池上彰の解説(持論)に注目する必要があるのだ?

 

本題に入る前に一言。

池上氏は分かり易い解説で一世を風靡したのだ、何らかの専門性が評価されたわけではない。概論的な説明であればさほどの専門性は必要ないであろう。そんなことすらわからないのであれば何も語るな、考えるなと言いたい。それに専門性を問うのであれば君ら陰謀論者はいつも何の知識もないのに知ったらしく的外れな蘊蓄を語り、その道の専門家や泰斗の先生方を批判しているではないか。

 

さて、本題に移ろう。

上記ブログ中で次のような箇所があった。

>基本的に一日一食だけど 旅行などのイベント時は別になる

>名物のカツカレーを1人前と 申し訳程度にポタージュスープを一皿頼み それを二人で分ける。

 

彼は食事の回数や摂取カロリーを抑える健康法を実践しているのだろう。それは彼が以前に書いたブログ記事の内容からも読み取れる。

>まず 『3食しっかりと食べる』習慣は 病気にさせることが目的で『3食のうち 1食は医者のため』 ということわざがあるように現代の食事数は病気を加速させ 事実、医者を儲けせている(質も最悪)

 

恐らくトンデモ医師船瀬等に影響を受けてのことだろう。

 

で、その健康法を実践しているので、本来であれば2人前注文するところを1人前にしシェアしている。流石にそれだとお店側に悪いのでサイドメニューのポタージュを頼んだと言ったところか。

 

問題はその健康法を子供(中学生)にも実践させているということだ。この昼食の事例で言えば仮にカツカレーが1200kcal、ポタージュスープが200kcalとしたら合わせて1400kcalとなる。それを単純に2で割ったら700kcalだ。

 

また、以前の彼の記事で昼食が遅くなった時(といっても確か2時頃)夕食を子供に食べさせなかったことが書かれていた。恐らく夕食は昼食よりも軽いものだろう。500kcal程度か?朝ご飯を食べさせているのかは分からないが1日の摂取カロリーは2000kcal以下は間違いなさそうだ。中学生男子の必要摂取カロリーは2300~2900kcal程と言われている。部活などの運動をしていないとしてもカロリー不足は否めない。そしてカロリー不足は成長障害を引き起こす。

 

摂取カロリーの問題だけではない。彼はたんぱく質の摂取は必要ないと考えているようだ。成長期のたんぱく質不足は身体や脳が十分に発達しないだけでなく、集中力低下(各種アミノ酸は神経伝達物質の原材料にもなっている為)や運動能力の低下などを引き起こすことが知られている。ましてや、摂取カロリーが不足しているとせっかく摂取したたんぱく質がエネルギーに使われてしまうのだ。

 

※彼のタンパク質不要論の考えが伺える箇所を過去のブログ記事から抜粋

>本来人間はタンパク質を採ったからといってタンパ~質が作られるわけではなくビタミンなどから”交換反応”で 体内でタンパク質を生成することができるので 動物性どころか植物性(もしくは豆)のタンパク質すら必要としていない。

 

>実は栄養素などは 必ずしも全て満遍なく摂取しなくても自分の身体で生成されるようになっている

 

>”身体を作るのにタンパク質が必要だから肉を食べる”必要などサラサラなく もっと言えば”畑の肉”である豆さえいらない

>でなければ 草しか食べてない牛の赤身や脂肪は一体どこから湧いてきたんだ? と説明がつかないしそれは牛だけの特異体質でも何でもなく 人間にも等しくその機能が備わっている

 

 

無知なくせに知ったらしく語るのが陰謀論者の特徴ではあるが、彼も例外ではない。牛のような反芻動物はバクテリアを胃の中に飼育しており、そのバクテリアがアミノ酸やたんぱく質を生成しており、またこれら微生物を消化吸収することでたんぱく質を摂取しているのだ。

 

うさぎは盲腸便と言われる糞を食べるが、これも盲腸で飼育されたバクテリアごと食べることでたんぱく質を摂取している。

 

また、馬などは飼料中に含まれる僅かなたんぱく質を摂取する為に多量の餌を食べることで必要なたんぱく質を摂取している。

 

人間と草食動物は体の仕組みが全然違うのに、同列に語るこの愚かしさ・・・

 

 

仮に彼のような親に育てられている子供を見つけたとして、それを児童相談所などに通報したとしても何ができるのだろう。そもそも子供が「今のままでいい」と言えばそれ以上行政も介入できないだろう。悩ましいところだ。