一年前に書いた記事です。一年後の今日においてもイベルメクチンを飲むつもりはありません。

 

上記記事のコメント欄で、私は次のように記述していました。

>反ワクチン派の人達は製薬会社が医者に金を握らせて「イベルメクチンは効かない」という論文を書かせていると言いますが、そんなことほぼありえないんですよね。時間があったら、なぜありえないのかという理由を記事にしたいと思います。

 

結局記事にしていないのでざっくりこの場にて説明いたします。医師に金を握らせて論文を書かせるという行為自体は普通にあることだと思います。過去において、例えばたばこ産業の企業がこれをしました。「タバコは体に悪いものではない」と論文を書かせたんですね。彼らは決して論文のデータそのものをねつ造したわけではありませんでした。反ワクチン派の人達に言いたいのですがデータをねつ造するとすぐばれるので基本そんなことはしないと思っていた方がいいです。

 

で、金をもらった医師たちが喫煙習慣のある人たちと非喫煙者との健康データを比較して「タバコは体に悪いものではない」といった論文を次々と発表していきました。ただ、ここにからくりがあります。たばこの害は短期的な喫煙習慣では表層化しないのです。そこを彼らは利用して論文を書き上げました。

 

しかし、結局は喫煙することの害は明らかになっていきました。リンカーン大統領は「多くの人を長い間騙すことはできない」と言いましたが、アカデミックな世界では特にそれは顕著です。間違った論文は結局駆逐されていくんですね。だから短期的には金の力でどうにかできたとしても長期においては無理なんです。それはイベルメクチンについても同様です。本当に効果効能があるのであればその結果を黙殺することはできません。多くの人を長い間黙らせるのは無理なんです。