リブログの中の記述から抜粋(赤字部分)
聖書の中でキリストはパリサイ人ニコデモにこう言っています。
「きわめて真実にあなたに言いますが、再び生まれなければ、だれも神の王国を見ることはできません」
ニコデモは彼に言った。
「どうして人は年を取ってから生まれることができるでしょうか。自分の母の胎にもう一度入って生まれることなどできないではありませんか」
イエスは答えられた。
「きわめて真実にあなたに言いますが、水と霊から生まれなければ、だれも神の王国に入ることはできないのです。肉から生まれたものは肉であり、霊から生まれたものは霊です。
わたしがあなたに、あなた方は再び生まれなければならないと言ったからといって、驚いてはなりません。風はその望む所に吹き、あなたはその音を聞いても、それがどこから来てどこへ行くかを知りません。霊から生まれた者も皆そのようです」
そのあとキリストは
「・・・わたしが地上の事柄を話してもあなた方が信じないのであれば、天の事柄を話したとしても、どうして信じるでしょうか。
そのうえ、天から下った者、すなわち人の子のほかには、だれも天に上ったことがありません。
そして、モーセが荒野で蛇を挙げたと同じように、人の子も挙げられねばなりません。それは、彼を信じる者がみな永遠の命を持つためです」
これらの言葉から、キリストが明らかに輪廻転生を暗示していたように思えるのは私だけでしょうか。
との聖書の記述部分からブログ主さんはキリストは輪廻転生を認めているのではないかという考えを述べられています。
確かにこの部分だけを読めばそう受け取られても仕方ないと思います。
聖書全体を読めばキリスト教という宗教には輪廻転生の概念はないことははっきりとわかるのですが
他にもこの聖書箇所の記述は生まれ変わりのことをいっているのではないというヒントがあります。
それはニコデモが言った「どうして人は年を取ってから生まれることができるでしょうか」という箇所です。
輪廻転生という意味合いでの生まれ変わりを否定するのであれば「年を取ってから」というニコデモの発言の意図は分からないと思います。
リブログのコメント欄で私が書き込み見しているコメントを抜粋させていただきますと次のとおりです。
(抜粋始め)
イエス様がおっしゃられた「再び生まれ変わる」というフレーズはギリシャ語で「アノウセン」と書かれています。
意味合い的には「上から、新しく生まれなければ」というものです。
「新しく生まれる」という言葉は当時のユダヤ人社会(パリサイ派において)では次のような時に使われている言葉でした。
⓵異邦人がユダヤ人に改宗した時
⓶王になった時
⓷バール・ミツバ(ユダヤ人の成人式13歳)を終えた時
⓸結婚した時
⓹30歳でラビになった時
⓺イェシヴァ(神学校)の校長になった時(通常は50歳でなるとされる)
それゆえ、ニコデモは「年を取ってから」と言っているわけです。若ければ「新しく生まれる」可能性があるというわけです。
単に生まれ変わりのことを言っているのであればこのフレーズは不要のはずです。
(抜粋終了)
私が言いたいことは当時のユダヤ人の考え方や風習が分かっていないと聖書を理解するのが難しい箇所があるということです。
加えて、新約聖書においても旧約聖書が理解できていないと読み解けない箇所がたくさんあります。
それ故、教理解説書の類無しで何度聖書を読んでも正しい理解は難しいと思います。
教理解説書は無味乾燥で面白くないと言われるのでしたら、今はインターネットでも聖書を学べる時代
です。
私がお勧めするのは「ハーベストタイム」というyoutube動画です。
https://www.youtube.com/user/HarvestTimeMin
皆様に是非、バイブルスタディをお勧めいたします。