またしても3日坊主の4日目を迎えることが出来なかった…。なぜこうも上手く3日間で継続が途切れてしまうのか…。日記を書くのは楽しいのに、どうも日々の忙しさに追われて4日目を迎えられずにいるのは何とももどかしい。兎にも角にも、ここに戻ってきたので沖縄旅行の続きを書いていきたい。今回の沖縄旅行について書くのは一応これが最後になると思う。

 平和祈念公園を出ると、もう既に昼下がりになっていた。私たちは友人からおすすめされていた「浜辺の茶屋」へ向かった。20分ほど車を走らせると、ちょうど浜辺の茶屋の近くにいい感じの可愛らしいレストランがあり、そこで昼食を食べることにした。「沖縄に来たのだから、沖縄料理を食べ尽くそう!」と思っていた私たちではあったのだが、そこのレストランはどうやら創作料理や台湾料理を出しているらしかった。それでも、その可愛らしい雰囲気とあまりの空腹に、「たまには沖縄料理以外のものを食べてもいいか」と勢いよくお店に入店した。中は広くスタイリッシュな雰囲気の飲食スペース、奥には展示場所もある素敵なお店だった。もうだいぶお昼時も過ぎていた為、人もあまり多くなく、広めの席に通された私たちは、「どれどれ…」と期待に胸を膨らませてメニューを探した。そこには、聞いたことのある台湾料理名が記載されたメニューと、特別メニューらしきものの2枚が置いてあり、特別メニューに書かれているメニュー名は何ともロマンチックで詩的なものが多く、夫と二人で「オシャレすぎる…!」とワクワクしていた。少し値段は張ったが、折角だからこちらのロマンチックな名前のものを、ということで、夫は「誰かが私を愛おしむかもしれない」という料理を、私は「黄色きカレーは月光と共に旅をする」という料理を頼んだ。店員さんを呼び、夫が少し恥ずかしそうにメニュー名を伝えると、店員さんはあっさりと「あ、ハンバーグのセットですね。」と言い、夫は赤面。私は夫の赤面した顔を見ながら、しれっと「2種類のカレーのセットでお願いします。」と伝えた。夫ごめん。出てきた料理はあまりこれまで味わったことのないような味だったがどれも本当に美味しかった。途中でシェフの方が話しかけに来てくれて、このお店は内装から何から、働いている方々や仲間内で作ったりしているものが多いと聞いた。手作りの空間、みんながそれぞれ楽しんで輝いている空間はとても温かかった。

お昼にお邪魔した玉城食堂とご飯、メニューたち










 昼食を食べ終えて、目的地である「浜辺の茶屋」へ。生憎の雨だったのでテラス席でお茶を楽しむことは難しかったのだが、階段を下るとそのままビーチに続いているそのカフェは、まるで絵画の中に入り込んだようだった。店内は薄暗く、柔らかい雰囲気で、海を見ながらケーキやお茶を楽しめる。あまりにオシャレだったので、夫とどちらが良い写真を撮れるでしょう選手権を行った。写真が苦手な私 vs 学生の時は一眼を持ち歩き、写真を趣味にしていた夫(一瞬だったらしいが)は、普通に考えたら惨敗しそうなものだが、友人からは私の写真の方が良いと言ってもらえた。見たか、夫。





 浜辺の茶屋を出てからは、沖縄の最大パワースポット「斎場御嶽(せーふぁうたき)」へ向かった。雨足も強まり、この中で山の方に行くのか…と正直少し怯んだのだが、「折角ここまで来たのだから行かなきゃ!」と夫に言われて覚悟を決めて向かった。「斎場御嶽」とは、琉球王国最大の聖地と呼ばれている世界文化遺産であり、琉球王国の時代から国家的な祭事も行われてきた場所だ。遥か昔から選ばれた者しか上がることの出来ない聖域があり、岩や木々で覆われたその空間は何とも不思議な空間だった。一番最初に見えてくる聖域「大庫理(ウフグーイ)」は大きな岩がそびえ立ち、その手前に祭事が行われる平な岩があった。一般人は決して足を踏み入れることが出来ないその空間は何とも不思議であったが、折角来たのだからとそびえ立つ岩を見上げて心の中で語りかけた。すると、その瞬間に雨混じりの風がビュッと吹き、木々が葉を一斉に鳴らしたので、「まさか、歓迎されていないのでは‥」と思い、慌てて心の中で謝罪をした。あとから何かのサイトで見たのだが、聖域での雨風は歓迎の印らしい。よかった…。本来、私は宗教なども信仰しておらず、あまりスピリチュアル的なものに関しても強い関心を持っている訳ではないのだが、昔から神社やお寺、御神木などにはこれまでも手を合わせ、挨拶をし、祈ってきた。それはほとんど信仰というより慣習のようではあったのだが。そのため、ここでも同様に、挨拶と祈りを捧げてその場を後にした。

 斎場御嶽を出ると既に17:00近くなっており、18:00にレンタカーを返さなければならない私たちは足早に那覇市の方へ戻った。この1日はあまりにも色んなところに赴き、様々なものに触れたのでしばし疲れと興奮と感傷に浸りながら、最後の沖縄の夜を過ごした。