なんと日記を始めてから3日目に突入。3日坊主が3日目を迎えられるのは喜ばしい。

 今日も大して商談などはなく、MTG1件と作業のみだったので比較的自由に時間を使うことが出来た。私は10月に転職をしたばかりなので業務量はまだそこまで多くはないが、覚えることや調べることは大量にある。それも、ベンチャー企業に就職したから尚更、全てにおいてスピードが速い為、既存の内容に加えて日々更新されていく内容のキャッチアップも追いつかなければならない。「何が分からないかが分からない」状態はまるで雲の上をつま先立ちで歩くような感覚だ。それでも、キャッチアップが人よりも時間がかかることを理解しているからこそ、他人の倍の量を努力しなければならないと思う。もちろん、そうしなかったとしても業務は徐々に覚えていくだろうし、半年後、1年後にはみんなと同じように同じくらいの成果は出ているんだろうが、新人の無敵期間は短い。甘えられる時、失敗できる時に失敗しないと将来的に自分がもっと苦労するのは、これまでの経験で分かっているのだ。

 

 この日記を始めてから、何だか仕事も捗るようになった気がする。自分の頭の中を整理する時間があるからだろうか。まだまだ未熟ではあるけれど、一つ一つ情報を読み解いて何をすれば良いのか、何が今足りていないのか、散らかっていた頭の中が少しスッキリとして、上手く情報を配置できるようになったのかもしれない。

 

 

 今日も仕事が終わってから夫とNetflixでウ・ヨンウを観た。韓国ドラマはこれまで150本は観てきたが、このドラマ程様々な社会問題を扱っているドラマはなかったんじゃないかと思う。主人公が自閉症の弁護士であることから、当然自閉症について、障害について触れられているのはもちろんのこと、弁護士として担当していく事案はどれも社会の課題を感じ考えさせられるものが多く、そこにはドラマがある。その一つ一つに、視聴者が心を動かされ、考えさせられていくのだから、このドラマは偉大だ。

 少し前に俳優の友人が「社会に気付きを与えるのがクリエイティビティやエンターテイメントの役目だ」と言っていて、妙に納得した。私たちの周りには目に見えそうで見えない、聞こえそうで聞こえない問題が無数にある。全てを解った気で話すことは難しいが、知る努力はすべきだと思う。

 私たちが生きる世界はあまりにも情報に溢れていて、私たちは知らぬ間にそれを選択し、知らぬ間に捨てている。捨ててしまった情報は誰かにとってとても大切な情報かもしれないし、誰かにとっては死にものぐるいに集め、届けた情報かもしれない。それでも、私たちは知らないうちに捨ててしまう。そうやって、「知らないうちに捨てたもの」を拾って包んで届けているのがクリエイティビティでありエンターテイメントなのかもしれない。そうやって届けられた情報を私は丁寧に受け取りたいし、受け取った情報から更に深く知っていきたい。

見えないこと、聞こえないものを探すのはまるで雲の上をつま先立ちで歩くようなものだ。会社の新人としても、社会の新人としても、雲が少しでも確かなものになるように歩くしかない。