自慢じゃないけどさ。
わたし、アメリカで運転歴20年。
ノーチケット、ノーアクシデント、ノー違反。←たぶん
そんなわけなかった。
書いてて思い出した。
パーキングチケット二回。
記憶の彼方に封印してたのにさ。←チッ




なのにですよ。
まぁいつものあの方がわたしの華麗なる運転歴すら脅かす粗相をしてくれるわけ。
通称ヒゲ夫。
マイパートナー。
マイハスバンド。
そう。
幸せも半分こ。
責任も半分こ。←やだ




ユア粗相はマイ粗相。
マイ粗相はユア粗相。




こないだポリースから手紙が来てたんだよね。
ヒゲ夫宛に。
ヒゲ夫のものはわたしのものだから震える手で開けたんだよね。
なんかポリスからってだけでドキドキよね。




三つ折りの手紙が二枚入っててさ。
そのうちの一枚に、4枚の白黒写真がプリントされててさ。
はい、アウトー。
ヒゲ夫完全アウト。
うん。
おもいきりおバカヅラが撮れてる。
へー結構はっきり写るんだね。











でもね。
この道さ、ヒゲ夫もわたしも朝の通勤でもう何年も使ってる道。
わたし、知ってる。
カメラある交差点。←二個しかない
全て脳内にはっきり覚え込ませてる。




なに?
朝急いでたわけ?
遅刻しそうだったの?
そういう時ってあるよねー。
もういっちゃえ!ってとき。




ん??
まてよ・・
なにかがおかしい。










・・・
マジか、、ねー




時速45マイルで走っていいですよーってところ、時速30マイルで走ってたの?
そんなトロトロ運転なのに赤信号思い切りよく渡っちゃったの?
え?むしろなんで?
WHY?




どうしても理解できないからさ、次の日通勤時に時速30マイルで犯行現場を走ってみたんだよね。
まずは犯人のキモチになってみようと。




うん。まずね、わたし、波に乗れてない。
焦るよね。
乗れてないんだから。
トラフィックの波に。
交通量が少ないわけじゃない道で。




それでね、わたし、確信した。
多分目の前に犬が飛び出してきても止まれる自信ある。





ご丁寧にさ、犯行時のビデオまであるから参考までに見てみたんだよね。
シュンシュンって感じで二台ほど通り越した後、少し空白の時間があり、信号は赤に。
そしたら待ってましたとばかりにおいこらしょって感じで堂々と赤信号渡ってく一台の車。




結局犯人のキモチはわからなかったけど。
仕事中のヒゲ夫に犯行時の動かぬ証拠を送っておいたけど。








まぁまぁ明るかったんだね。




犯人は犯行現場に戻るってよく言うよね。




ヒゲ夫、次の日犯行現場で黄色から赤になる秒数を測ってきたんだって。
わざわざ車停めて。←ムダな労力
帰ってきて自慢げに「犯行現場で証拠集めてきたぜ。うん秒で赤になったぜ。というわけで無罪だぜ」
してやったぜ感。




ねぇ。
まずさ、当の犯罪人が犯行現場って言う?
しかもなに?
赤を堂々と渡っておいてまさかの冤罪うったえちゃう?




やっぱり犯人のキモチはわからなかったよ。
むしろ理解不能だった。