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https://www.bbc.com/news/world-europe-64436973

AP は「フランス人」のツイートを削除し広く嘲笑された後に謝罪した

2023 年 1 月 28 日 09hGMT

　米国最大の報道機関である AP 通信社は、記者に「フランス人」に言及しないよう警告したことで嘲笑されたあと謝罪した。

　AP スタイルブックの Twitter アカウントは、ライターに対し、「障害者（the disabled）、貧困者（the poor）、フランス人（the French）」などのフレーズで「the」を使用しないことを推奨していた。

　これは非人道的である可能性があると述べた。

　フランス大使館（the French embassy）は、その名前を「在米のフランス人の大使館（Embassy of Frenchness in the United States）」に一時的に変更することで対応した。

　大使館のスポークスマンであるパスカル・コンファヴルーは、ニューヨーク・タイムズ紙に、「私たちは、『the French』に代わるものは何だろうと思っただけだ。」「いや、ホント、マジだ。」

　元の AP ツイートは、削除される前に 2千万回以上のビューと 1万8千回のリツイートを受け取った。

　ソーシャルメディア上で広く嘲笑された。

　作家のサラ・ハイダーは、「フランス人の一人と見なされることほど非人道的なことは何もない」と冗談を言い、より適切な用語は「フランス人に苦しんでいる（suffering from Frenchness）」であるとした。

　政治学者のイアン・ブレマーは、代替案として「フランスらしさを経験している人々（people experiencing Frenchness）」を提案した。

　ツイートを削除した後、APスタイルブックは、フランス人への言及は「不適切」であるが、「気分を害するつもりはなかった」と述べた。

　「フランス人（French people）、フランス市民（French citizens）などを書くのは良いことだが、「the」は人間性を奪うように聞こえ、多様な個人ではなく『単一のもの』を暗示する可能性がある」と書いている。

　「そのため、貧しい人、精神病の人、裕福な人、身体障害者、大卒者などの一般的な「the」ラベルを避けることをお勧めする」。

　たとえば、「貧しい人々（the poor）」よりも適切な用語は、「収入が貧困線を下回る人々（people with incomes below the poverty line）」であると付け加えた。

　AP企業広報の副社長ローレン・イーストンは、フランスの日刊紙ル・モンドに次のように語った。「『フランス人（the French）』への言及と『大学教育を受けた人（the college educated）』への言及は、伝統的またはステレオタイプ的にポジティブ、ネガティブ、またはニュートラルと見なされているかどうかに関係なく、誰に対してもラベルを使用すべきではないことを示すための努力である。」

　AP スタイルブックは、特に米国では、記者やその他のライターにとって最高のスタイルガイドの 1 つと見なされている。

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仮訳終わり

　あははは。言葉狩りもここまで来ましたか。

　いわゆる「political correctness」をメディアが導入し、『自分たちは差別語を使用しません』と言い、一般民衆に『啓蒙』してくれているようです。

　しかし、最も差別しているのはメディアの連中です。

　差別は言葉にあるのではなく、人々の心の中にあります。言葉狩りをしたとしても、新たな言葉はそれ自体が差別のニュアンスを含み始めます。イタチごっこです。

　このような米国の流れに「盲信した」日本メディ屋が、一時期ずいぶん言葉狩りをしました。

　ウィキペディアの「ポリティカル・コレクトネス」の項にありました。

　どさくさに紛れてランクアップした用語もありますが、私は使用しません。言葉を変えたとしても、「差別する心」があれば同じことだからです。

AP通信は批判を受け『フランス人』ツイートを消去して謝罪