霊……霊夢
霊:「はぁ……」
落ちてない…
探し始めて一時間…
一銭も落ちてない…
霊:「見込み違いかしら…」
◇少女回想中◇
霊:「おおっ!?」
こ…これはっ…!!
霊:「百円だぁぁぁぁぁぁっ!!」
マジで!?え!マジで!?
やったぁぁぁぁあっ!
霊:「たまには回り道も良いもんね♪」
買い物の帰り。気分で普段と違う道を帰ってみた甲斐があったわね…
霊:「しかし…」
こんな所に百円が落ちてるんなら…神社の近くにもあるんじゃないの!?
◇◇◇◇◇◇
今に至る…
霊:「私はとことんお金に縁がないのね…」
悲しい独り言を呟く。
…が、言った次の瞬間。
ドォォォォォォォォォォォォォン……
霊:「!?」
爆音と謎の閃光。
霊:「あっちね…八つ当たりしてやろうかしら…」
◇◇◇◇◇◇◇◇
煙が上がっている方へ向かう。何かいる?
霊:「!!!!!!」
向かってくる4つの閃光をなんとか回避する。
霊:「なんなのよ一体!誰よ!!」
煙の中のそれに怒鳴る。しかし、次の瞬間にはその強気な威勢も失ってしまった。
霊:「…っ!?」
何?人なの?
いやそんな訳ない。
だって煙から姿を見せたそれは、コウモリのような翼を持ち、獣のような手足で龍の顔をした人型の何かだったのだから。
?:「フゥゥゥ…フゥゥゥ…」
荒い息をしたそれは、右手に槍のような物を携え、体中から殺気を放ち、こちらを睨んでいる。
そして…
?:「ゴオォォォォォォォォォォォォォォォォ!」
低く、唸るようにその声を轟かせた。そして次の瞬間、口から一本の光の筋が放たれた。
霊:「!!」
すんでのところで避けたが、当たっていたら即死だったかもしれない…
霊:「のんびり弾幕勝負ってわけにもいかないわね…」
体に力を込める。
霊:「一気に決めさせて!」
そしてその獣に
霊:「夢想封印!!!」
直撃した。間違いない。手応えがあった。
でも…
霊:「なっ…!?」
その獣は姿勢一つ変えずにこちらを睨んでいた。まるで何事も無かったかのように。
霊:「くっ…!!」
コイツは間違いなくヤバい!そう直感が告げ、防御の霊符を取り出す。しかし…
?:「………ッ!」
それは力尽きたように落下していった。
霊:「効いてたの…?」
訳も分からず落ちた所へ行く。だが、そこにいたのは獣ではなく…
霊:「人……!?」
一見普通の青年がそこに倒れていた。手には槍ではなく刀を持っている。
霊:「…なんなのよ…。」
1人溜め息をついた。