何故か不思議と
世間が怖い時
ボクは山に登るんだ。
普通という名の物差しがあるなら
それは人間が作った
物差しでしかないだろう。
笑っている隣人は
その心で
何を思っているのだろう。
ボクにとって
山というのは
世間の一部ではないんだ。
山にはいると
ボクの目の前には
草や木や花しかなくなった。
それは世間で売っている
図鑑にはのってはいないから。
隣人の笑みは
ボクにとって
今や色あせたアルバム以外の
なにものでもない。
世間はたまに
ボクを受け入れないけど
山はいつでも
ボクを待っていてくれる。
そこにあるのは
真っ白な履歴書だけだった。
頂上から小さな小さな
世間が見える。
その小ささにボクは
大きく驚いた。