Electro Voice RE20というマイクを知っているだろうか?

こんなマイクだ。

 

 

1968年発表のエレクトロボイス屈指のマイクである。

 

昔からあるマイクだからオクにもよく出てくる。

 

しかし、

 

エレクトロボイスRE20は鬼門だ。

 

その80%が音が出ていたとしても故障している。

 

そして、修理不可。

 

チーン。

 

オクでElectro Voice RE20を買ってはいけない!

 

 

ボディの半分以上がメッシュ開口部のこのマイク。

 

このメッシュの後ろにはウレタンフィルターが詰まっている。

 

のみならず、マイクカートリッジはこのウレタンフィルターで支えられている。

 

そのあたりはゼンハイザーのe609等と同じだ。

 

製造から数十年経過するとこのウレタンが劣化し、粉になり、内部のカートリッジがボディにコツコツ、ゴツゴツ当たるようになる。

 

マイクから異音。

 

これがEV RE20の故障の症状だ。

 

「なんだ。ウレタンを取り替えたら良いだけの話じゃないか?」

 

トーシロはそう言う。

 

しかし、EV RE20の本当の恐怖はマイクカートリッジのダイヤフラムの中にある。

 

AKG D19やD24にも共通する恐怖の故障。

 

「コマ落ち」

 

だ。

 

試しにウレタンを取り換えてみると良い。

 

ゴツゴツと言うマイクがボディにぶつかる音は消える。

 

しかし、依然、コツコツ音がする。

 

どこから聞こえてくるのか?

 

マイクを振ると大きなコツコツ音が聞こえる。

 

何じゃこりゃ~!

 

呪われているのか~???

 

実はこの音、ダイヤフラムの内側から発生している。

 

グリルを外してダイヤフラムを見てみよう。

 

 

↑ウレタンが無いのでゴツゴツとボディに当たる音がする。

 

↓上の写真から黒いカバーを外したところ。

 

透明のダイヤフラムの中に丸い黒い穴が開いている物体が入っているのが分かるだろうか?

 

これが「コマ」である。

 

写真を明るくして拡大してみよう。

 

分かるだろうか?

 

なんと、コマがセンターに来ていない。

 

写真では下に寄っている。

 

実はこれ、動くのである。

 

振るとコツコツ音を立てる。

 

マラカスかよ。

 

このコマが少しでもダイヤフラムやムービングコイル(写真の緑色のワイヤ)に触れると正常な低域が出なくなる。

 

これを直すにはダイヤフラムを剥がしてコマを再接着しないといけない。

 

しかし、剥がしたら二度と元に戻せないという。

 

万事休す。

 

もう一度言おう。

 

オクでElectro Voice RE20を買ってはいけない!